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異世界の空の下で
ボクの剣を握る手は震えていないのに
君の瞳を見るたび 心が揺れる
「好き」なんて 簡単な言葉を
どうして僕は言えないんだろう
剣を振るより難しい
この一言が
君はエルフの森に生まれ
風よりも気高く 月よりも遠い
けれど ときおり見せる笑顔が
胸を締めつける
「嫌いじゃない」
「別に…どうでもいい」
そんな言葉を君に投げつける
本当は ただ君を呼びたいだけ
勇者の使命に隠した想い
エルフの誇りに隠した心
ふたりはすれ違う風のように
近くて 触れられないまま
それでも願う
この異世界で剣を置いたとき
最後に残るものが
君でありますように
勇者召喚された男の子がエルフに恋をして、
素直になれないけど、心の内はたまらなく好き
青春ですね




