魔女の願い
蝋燭の炎を見つめ 祈りを込めて 香を焚いた
側で眠るあなたを起こさないように
そっとあなたの隣に 私は座る
眠るあなたの横顔を見て 私の心が波を打つ
あなたの吐息を聞くたびに 私の気持ちが高ぶっていく
魔道書を照らす 蝋燭の炎
揺らぐ光に照らされる あなたの寝顔
いくら魔道書を読んでみても
いくら使える魔法が増えたとしても
あなたの心を知る術が見つからない
愛されている実感が欲しい
愛を確かめる力が欲しい
戦乱のさなか 生命をお互いに預け
あなたの後ろで あなたを支える
あなたは私を守り あなたを私が守る
あなたは敵を倒すことに集中し
私はあなたを守ることに集中する
いつもそばにいるのに 恋しいのは なぜ?
いつもそばにいるのに 会いたくなるのは なぜ?
そっと眠るあなたの頬に 触れてみる
指先が触れるだけで 私の心が波を打つ
蝋燭の炎を見つめ 祈りを込めて そっと囁く
側で眠るあなたを 起こさないように
いくら私が魔法の修行を積んだとしても
あなたの心を射止める魔法は作れない
私だけを 見ていて欲しい
優しい眼差しを 私だけに向けて欲しい
寝返りを打つあなた
寝言で私の名を呼んだ
夢の中でも あなたと一緒にいる
夢の中でも あなたは私を呼んでくれている
蝋燭の炎を消し あなたの隣にそっと横になる
側で眠るあなたを 起こさないように
2019.4.20
彼が自分をどう思っているのか知りたいという女心。
最後に、彼が寝言で自分の名前を呼んだので、それだけで満足した。
とまぁ、そんなポエムです^^;