表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/59

42 ああもう気絶したい


 

 さて、もう一階層行くか。次は17階層だったかな。なんか怪しくなってきたぞ。

 えっと14階層までがゴーレム、15階層が巨大ヘビ、16階層が冬虫夏草。うん、合ってるか。

 この辺、普通の人間でどうこうできるレベルなのかね。あのヘビとか剣でどうにかなる? ……あーアリシアだったらできるか。でも俺は無視されてたから動きを知らないけど、実はすんごいアグレッシブだったり毒飛ばしたりしてくるかもしれないよな。……となると俺、偵察の役目果たしてないや。はは、存在すら感知されなかったからな(涙)


 さて。17階層。

 入ってすぐに撤退しました。


 無理。あれは無理。生理的に無理!!

 回廊はでかい洞窟形式。そして巨大なミミズがぐちゃぐちゃと団子状に絡み合ったり飛んだりしてました……。太さ50センチくらいで長さが数メートルくらい。でもすごい数。

 えー、多分ジャイアントなんちゃら。ミミズはなんだっけ。ワーム? ジャイアントワームとかそのへんの名前だろうね。

 大きさ的にアリシアだったら刃は通るだろうけど、切っても切っても動きそう。う、想像だけでキモい。

 できるだけ見ないで真下に通過!!



 18階層。…………ハァ、どこまで続くんだ?

 ここも無理。あーもうなにこれ、なにこれ!!

 強さじゃなくて精神攻撃が半端ない、鋼の精神力がないと無理。


 ここは超巨大ムカデの巣でした。ジャイアントセンチピードってとこかな。こっちも大量にうぞうぞしてて、見てるだけで倒れそう。こいつらは幅1メートルの長さ数メートルくらいかな。色は体が艶のある黒で、足が鮮やかなオレンジ。すっごい硬そう。


 14階層以降って、ゲテモノ階層……?

 待って、ちょっと待って。俺の知ってる(?)ダンジョンと違う!!


 俺のダンジョンの知識ラノベでは、大体このへんになると、ミノタウルスとか、キマイラとか、バジリスクとか、そういう格好良くも恐ろしい存在と死闘を繰り広げるはずなんだよ。そんでようやく最深部に辿り着いたら古龍(ドラゴン)がいた!「まずいぞ、これは人間がどうにかできるものではない!」「何ぃ、撤退だ!!」「逃さぬ!!」「うわ、喋った…(以下略)


 俺の想像……理想のダンジョン……



 で、でも偵察を任されたからには次も行くぞ! 頑張れ俺!!

 そして19階層、ここも周囲は土だ。広いのも一緒。

 ほう……。

 ほう、これはーーーー巨大ナメクジの巣ですな。


 ぎぃやぁぁあぁぁぁぁああああ!!

 いやぁぁああああああぁあぁぁぁぁ!!!


 動きがすんごい早い! 縮んで伸びて、くっっそ気持ち悪い!! し、しかもこっちに飛んできた!! んぎゃーーー!! もちろんすり抜けるけど、なんという恐ろしさ。ナメクジの動きじゃねーよ!!

 ……ああもう気絶したい。

 通過、通過ぁ!!

 


 えーと、これで20層か。

 ここはーーーー

 

 ああ、今までの集大成ね。おーけー、おーけー。

 今度こそ気絶していいかな。


 虫の沼という感じかな、小さいけどミミズにナメクジ、ヘビ、それからゴカイやらゴキやらウジ虫やら、ありとあらゆる嫌われ者たちが広い広い空間にぎっしりどっぷりと詰まってました。

 そこに、細い一本の道が中央に掛かっていた。そして途中で途切れている。


 無理。無理無理無理ィイイイ!!!!


 見て回った限り、ここは下に降りるルートがないから、もしかして最深部、かな?

 もういいよね、俺十分頑張ったよね!?

 癒やしを求めて一旦戻ろう。アッシュを抱きしめて癒やされたい!!

 


 何も見ずに真上に突っ切った。生き物の中を通過した気もするけど俺は何も見なかった!!

 14層の部屋に戻って顔を出し、黙ってアッシュを抱きしめた俺の憔悴しきった顔に、皆が何かを悟った顔をした。


「どうしたルイ、そんなにひどい敵だったのか?」

「…………酷いなんてもんじゃないよ……SAN値がごっそり減ったよ……」

「さんち?」

「……いや、精神がやられたって意味」


 それから、ここの以下の階層の説明をした。

 デカいヘビはバイパーというらしい。紫は毒のある種類で、紫が多いと毒が強くなるそうだ。俺が見たのは紫と黒の模様程度だからそんなに毒は強くないかも。


「ていうかさ、俺を感知してもらえなかったのが切ないです」

「あー、ヘビはな。仕方ない。奇襲できると思えばいいんじゃないか?」


 ダンジョン外でこのバイパーを仕留めると、皮がかなりの高値で売れるそうだ。確かにしっかりしてそうだし硬そう。

 そこから下の敵の話には、流石に皆眉を潜めた。団子状のワームの時点でイーヴァンさんが思わず声を出したり、記憶から消したい俺の舌が鈍ったり。

 それでも一番大丈夫そうなのは我らがアリシアさんだ。ひるまない!!「所詮害虫だろう」で済ませるのかっこよすぎる抱いて!!


「まぁどちらにしろ、ここを出てからの話だな。行くか行かないかはそれからだ」

「その通りだ」


 オーディスさんの言葉にアリシアが頷く。

 だ、だよね。もうちょっと後回しだ!!

 

「でも、20層で終わりと聞いたら是非にも攻略はしたいな。ここを出られたら。少しこの辺りの階層で鍛えるのもいいかもしれない」

「そうだな、終わりを知ると欲が出てしまうな」

「……うん、俺食料なら運ぶよ。ここまで来たならせっかくだし攻略考えてもいいんじゃない?」


 まぁ、戦うのはほぼ他人事だしな!! 俺は奴らに触れられないもんね、それだけでまだマシだ。た、体液とか飛んできてもどうせ掛からないもんね……(涙)


「ダンジョンコアはあったか?」

「あ、見てこなかったわ。最下層にあるんだっけ?」

「そのはずだ。まぁそれを探すのは楽しみに取っておこう」

「そうだな、ダンジョンコアを探すのは冒険者の最終的な夢だしな、そう考えると気力が湧いてくる」


 ほう、もう行く気満々だね。俺も敵がアレじゃなかったら同じ気持ちになれてたよ。ってみんな奴らを見てないから言えるんだーー!!



 さて、時間も経ったし、ゴーレムに戻ろう。

 みんなのいるところからすぐ外に出ると、そこそこリポップしていた。

 下の階層を見たら、ゴーレムに患わされてるのさえものすごくマシに感じる。ゴーレム好き!! 今まで鬱陶しく思っててごめんな、お前らは素晴らしいよ。毒はないし、体液飛ばさないし、固まってないし、ヌメヌメしてないし、ぐにぐにしてないし、うぞうぞしてないし。

 

 33体目:圧縮。圧縮って言ってもミスリルは銅や銀のように簡単に圧縮されないけど、下に押し付けることはできるから、それでなんとか形を変える。トドメは光魔法を通したショートソード。

 魔石が落ちる。ドロップなし。


 さて、何体目でドロップが出るかな、倒すよりポップ待ちのほうが面倒になるとは思わなかったぞ。

 

 34体目:少し変わった形のミスリルゴーレムだ。背が高く手足が長い。他の階層でもたまにこういう他と違った形のゴーレムが出ていたな、そういえば。でも何もドロップはないし、俺の感覚では強さにもそう差はない。変異種とかそういう奴なのかな? こいつも魔石のみ採取。


 ・

 ・

 ・


 44体目:14層のミスリルゴーレムを狩り尽くした、13層に戻る。ゴールドゴーレムの合間にミスリルゴーレムを発見。慣れて単純作業になってきてるけど、こんなの効率化したところでな。

 魔石採取、ドロップなし。


 ミスリルゴーレムを狩る合間になんとなくゴールドゴーレムを狩ってたら、ゴールドの玉のドロップがあった。まじか!! 求めてる時は出ないのにどうでもいい時に出るのは物欲センサーが働いてたのかな。2個目だけどこれはこれで本物の金塊ならかなりの値になるだろうからすごく嬉しい。ちょっとやる気が出た。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ