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今年の日本の祝日は15日。インドの祝日は128日?

5月はゴールデンウィークで祝日ラッシュでしたが、そういえば6月は日本って祝日がないですよねー。


インドは6月にイスラム教の断食期間の終わりを祝う日として「ID-UL-FITRイードゥ・アル・フィトル」があります。今年は当初6/16(土)の予定でしたが、インドの一部の地域では前々日である木曜日に急遽1日早めて6/15(金)になりました。まあ、いつものことなので、インド国内はそれほど混乱しないのですが、急に郵便局まで休みになってしまうこともあるので、インドにものを送ったり、受け取ったりする際は予定が狂ってしまってちょっと困りますね。

なお、イスラム教ではこの日の夕方に断食が終わって、人々は集まってみんなで食事を取るので祝日になっています。まあ、断食と言っても日中の飲食が禁止のルールですので、日没後に食事は取っていますけどね。


ということで、イードゥはイスラム教の祝日ですが、インドは他宗教多民族ですので、宗派や民族、地域などによって様々な祝いがあり、祝日になっています。

タイトルに128日と書きましたが、それは海外のあるサイトで数えた年間の日数です。ちなみに祝日が重複している日があり、祝日の種類としては193種類ありました(途中で数えるのに疲れてきたので、若干ズレがあるのはご容赦を)。


また、日本の正月の三が日のように複数の日を跨ぐ祝日などもあり、それらは人によっては2日だったり、人によっては1週間だったりするようです(春と秋の一大イベントでもあるホーリー祭りとディワーリー祭りが有名でしょうか)。



さて、128日もあるインドの祝日ですが、もちろんその全てを休みにしていては1年の半分以上が休みになってしまい、国が麻痺してしまいます。


そこでインドでは国の祝日として特定の3日を設定し、それ以外は州毎に祝日カレンダーを出しています。祝日にも絶対休みにする日と選択する日があったりします。

インドの州は州政府もありますし、主要民族の名前が州になっている(パンジャブ州はパンジャブ人が多い)ので、分ける単位としては都合が良いのでしょうね。


国定の3日は、

「共和国記念日(Republic Day)」

「独立記念日(Independence Day)」

「マハトマ・ガンジー生誕日」

です。

全てインドが近代の独立国として成立するのに不可欠な要素ですので、納得のチョイスですね。



転勤などでその州としては祝日になっていなくても、民族や宗教的なイベントの日は彼らは有給休暇を使ったり、欠勤をしたりして祝います。

祝日には面白いものがあって、取りあえず日付が決まっているのですが、直前に月を見て祝日がずれるという、最初に書いたイードゥのようなものもあります。

また、選挙でなるべく多くの人に投票させるために選挙の日は休日にしたりします。


ある日系企業の工場を訪問した際にその工場長から、従業員を雇う時には出身や宗教をある程度ばらけさせているという話を伺いましたが、理由はみなさんお分かりの通り、いきなりローカルの祝日で従業員が休みを取って田舎に帰ってしまったりすると、人手不足になって工場が回らなくなるからです。



ちなみに私の会社の祝日は、デリーに事務所があるということもあり、デリー商工会議所のカレンダーを採用しています。

http://www.delhichamber.com/ListofHolidays.asp

日系企業では日本貿易振興機構(JETRO:ジェトロ)のカレンダーを採用しているところもありますね。


国が変われば祝日も違う――分かってはいますが、インドはその国の中でも、更に細分化されているというお話しでした(^_^)

最後まで読んで頂きありがとうございます。


別で連続小説を書いていますので、良かったら読んで頂けると嬉しいです。


https://ncode.syosetu.com/n8566em/

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