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伊勢崎ウェポンディーラーズ ~異世界で武器の買い取り始めました~  作者: 九重七六八
第18話 純潔の槍(ユニコーンランス)
288/320

アイアンデュエルの栄冠

長かったアイアンデュエル編 終わったー。

勝負の後日譚はまた別の話で語るとして、この話はおしまい。

書籍化作業しながら、よくがんばったと自分で自分を褒めるW

 古竜ペルガモンの最終形態は、全身を覆う棘の鎧。両目以外にも3つの目が体中に散らばっている。そして5本の大きな角を持つ見た目にも凶暴な姿であった。大きさも半端なく、高さは30mにも達し、もはや、人間が単独で対抗できるようなものではなかった。バーチャルモンスターでなかったなら、逃げ出したくなる恐ろしさだ。

 

 このドラゴンに対するのが3人の女子。葵、キル子、音子である。当初、16人いた参加者もこの戦いまでに13人が脱落した。それほど、このアイアンデュエルは苛酷で厳しい戦いなのだ。


「ドラゴンは確かに強大。そして、仮とは言え、町を守りながら戦うという厳しい条件だが、ペルガモンの方も残りヒットポイントはわずかだ」


 葵はそう愛刀の柄に手をかけながら、降臨したペルガモンをにらんだ。脱落したとはいえ、ここまでの出場者が削ったドラゴンのヒットポイントは莫大で、この決勝戦で残っている数値はわずかに3万2千。


 ドラゴンの巨大さに比べて、数値は大変低いと言える。だが、決勝戦はそんなに甘くはない。


「あのトゲだらけの体には、一切のダメージを与えることはできないでゲロ」

「え、マジかよ!」


 ゲロ子の情報に思わず右京は唸った。最終決戦のドラゴン『ペルガモン』の倒し方は、昔から決まっている。右足と尻尾、そして額にある目を攻撃する。すると、背中が割れて触手が出現する。これがドラゴンの生命体。この触手に対して攻撃するのだ。


「触手って、クロアは嫌い。なんか、ヤラしいのよね」

「そ、そうですね……」


 クロアの言葉に顔を赤らめるホーリー。昔、ローパーの触手に恥ずかしい目にあったことを思い出しているようだ。


「そうなるとキル子のサービスシーンが増えるでゲロ」

「おい、ゲロ子。サービスシーンてなんだよ!?」

「さあでゲロ」

「そんなシーンいらないからな! キル子がかわいそうだ」

「そんなこと言っていると損するでゲロ」

「なんで俺が損するんだよ!」


 右京とゲロ子のように、戦いの様子を観戦しているのは気が楽だが、実際にドラゴンと対峙している選手にとっては、大変なプレッシャーだ。まず、その巨大さに圧倒される。これは相当な恐怖だ。モンスター相手の戦いに慣れ、ドラゴンとも戦ったことのある勇者葵でも心が折れそうになる。


 ましてや、ドラゴンと戦った経験のないキル子やこの世界にやってきた中村音子は、恐怖に打ち勝つことが難しかった。それくらい、このバーチャルモンスターは威圧感があった。


「ドラゴンの最初のターゲットは、北エリア。誰も守備についていないエリアだ」


 葵はペルガモンの移動する方向を見ている。北方向には守備する者はいない。東エリアは音子。南はキル子。そして西は葵。これは現在のポイント順なのだ。ドラゴンは北から時計回りで町を破壊するのだ。


「葵様、この戦い、何もしなければ私たちの勝ちではないでしょうか?」


 侍女のコゼットがそう葵に問いかける。だが、そんな単純なはずがなかった。確かに傍観していれば音子もキル子脱落する。だが、倒さなければ必ず葵のところへ来る。一人で町を守り、ドラゴンを倒すことなんてできるはずがない。


「コゼット。この戦いの勝者は生き残ることではない。ドラゴンを倒し、自分が守備する町を守ったことが勝利条件だ。座していては全てを失う」


 そう葵は説明して、自分の愛刀に倍加の魔法を重複してかけるようにコゼットに命じた。そして、背中の弓を取り出すと魔法を付与して、右足の目玉を狙う。


「矢を射たあと、私は右足めがけて突撃する。コゼットは魔法で攻撃し、私を援護しろ」

「はい、葵様」


 シュパッ……。葵が矢を放った。それは真っ直ぐに飛んでいき、正確に右足の目をとらえた。


ぐああああっつ……。不意をつかれたペルガモンはその場で止まる。


「行くぞ!」


 葵は龍の馬を駆って、背後から突撃する。同時にコゼットも『氷の矢』の魔法を放って援護する。コゼットは侍女で魔法力は武器である『賢者の杖』に依存している。さほど、強い魔法攻撃はできないが、それでも2人いることは葵にとっては有利であった。


「とおっ!」


 龍の馬からペルガモンの背中に飛び移り、駆け上って現れた触手めがけて、愛刀『獅子王』を振るう。そこには、すでに先客がいた。


「あんただけにやらせはしないよ」

「私も普通に負けるつもりはない……」


 キル子と音子である。ドラゴンが北エリアの破壊中に3人で力を合わせることは、両者にとっても唯一の選択である。


「アシュケロン、あたしに力を貸せ!」

「はい、ママ」


 キル子の持つトゥーハンデッドソード『アシュケロン』には龍の精霊が宿っている。それは幼女の姿をしているがアシュケロンというドラゴンで、この大剣は同族であるドラゴンに効果的なダメージを与えるのだ。


「うおりゃああああっ!」


 大剣を両手でもって左右にがむしゃらに振り回すキル子。その度にダメージポイントが次々に上がる。音子も負けていない。アポカプリプスの斧を天高く突き出すと、そのまま、体全体で振り下ろす。


 葵も負けていない。『獅子王』の斬撃は一瞬で11連擊。3人で触手に与えたダメージは1万ポイント。最初から全開である。


 バリバリバリ……。固い刺のウロコが動き出し、触手を覆う。触手もドラゴンの体の奥深く引っ込んだ。そして、体から無数の刺が飛び出る。それは体に取り付いたキル子たちへの攻撃だ。


 キル子も葵も音子もジャンプして、それをかわそうとするが少なからずダメージを受ける。この決勝戦。町が破壊されてもゲームオーバーだが、自分のヒットポイントが0になってもゲームは終わる。


「ニケ!」

「分かっておる!」


 空中に飛び出したキル子を絶妙のタイミングで回収するニケ。空中で自由自在に動ける神獣に乗るキル子は、葵の次に有利であった。


グオオオオオオッ……!


 すさまじい咆哮で北エリアの家々に向かって、3本の尻尾でなぎ払う。ハリボテで作られた仮の町はこれだけで全滅である。北エリアが全破壊。ドラゴンは東へ進路を向ける。


「尻尾の攻撃だけで1エリアが全滅とはな。これを止めるなんて至難の技だ」

「葵様、愚痴を言っておいでですか?」


 侍女のコゼットがやれやれといった表情をする。葵は微笑んで応えた。


「いいや。これくらい絶望感がないと大会自体が盛り上がらない。決勝に残った者の力も誇示できない」

「次の目玉は尻尾狙いですか?」

「いいや……戦っているのは我々だけじゃない」


 葵は戦況を見つめる。すでにキル子がスリングを振り回している。3本ある尻尾の真ん中。その先端に目玉がある。


「これでも喰らえ! 魔法弾3連!」


 キル子が魔法弾を3つも包み込んで振り回し、尻尾めがけて投げつけた。2つは真ん中を守るようにしていた2本の尻尾を弾き飛ばし、1つは尻尾の先端に命中する。


(すまん……右京。これでも節約した方だ)


 スリングを使って魔法弾を投げ終えたキル子は、心の中で右京に謝った。魔法弾は火炎弾が1発500G。今使った冷凍弾は1発700Gだ。今ので、軽く日本円で100万円ちょっとが吹き飛んだ。


「ゲロゲロ…。キル子の奴、いっぺんに3つも使ったでゲロ!」



 町の外から観戦していた右京。冷凍弾がみごとに命中したのを見て、思わず拍手をしたがゲロ子によって現実に引き戻された。しかしそんなことでキル子を批判していては、大商人にはなれないと軽く頭を振った。ちょっとだけ、顔が引きつったが、ここは太っ腹で構える。右京もプロの商人だ。ここは右京にとっても正念場だ。


「あれはあれで正解よ。同時攻撃じゃないと真ん中の尻尾は狙えないわ」


 クロアの表情は逆に明るい。何しろ、キル子が魔法弾を使えば使うほど、クロアの懐は温かくなるのだ。


「まあ、これで戦い終了後にキル子のサイン入りでスリングも売れるだろう。それで回収する」

「主様は商魂たくましいでゲロな」


 ボンボンボン……。今度は硫酸弾が5連発で触手に直撃する。さすがの右京もこめかみをピクピクさせるが耐える。ケチなことを言っていては大成しない。


 榴散弾の攻撃で溶け落ちる触手。だが、2回目の触手はやられるだけではなかった。いくつかの触手は攻撃対象に向けて伸びる。それを左右に飛んでかわすニケ。ニケはギリギリでかいくぐったが、背中に乗っているキル子までは動きに計算が入っていなかった。


 細い触手がキル子の右足首に巻き付いた。その力は強力でピンと跳ね上がった勢いで、キル子はニケからはがされる。


「あれええええええっ~」


 空中でキル子の体に向かって、さらに触手が襲いかかる。左右の腕、左足までもが触手によって自由を奪われる。さらに体に巻きつく触手。


「わ~っ。イヤアああ……。こんな格好、恥ずかしすぎるううううっ……」


 固唾を飲んで成り行きを注視する観客。特に男性の観客は息を止めるくらい、キル子の艶姿に目が離させない。


「ゲロゲロ……。お約束とは言え、さすがビッチ。お色気シーンは逃さないでゲロな」

「ゲロ子、お前、仲間のピンチに皮肉か?」


「そういう主様もガン見しているでゲロ。鼻血が出ていないでゲロか?」


 ゲロ子に指摘されて、慌てて右手で鼻に手をやったが、鼻血なんか出ていない。それよりも、ホーリーとクロアがジト目で見る視線に気がついた。


「これ以上はビジュアル的にもヤバイでゲロ」

「ヤバイって! なんだよ!」

「18禁指定になるでゲロ!」

「それはヤバすぎる! キル子、脱出だ!」


 ゲロ子に言われなくても、これ以上は世の男どもにキル子の姿を晒すわけにはいかない。何だか、他の男どもに嫉妬心が湧いてくる。隣で惚けたように見つめているアマデオの耳を引っ張る。


「イタタタっ……。何をする右京!」

「お前は見ちゃいかんだろ! リア充を棒に振る気か?」


 アマデオが振り開けるとハンナが両腕を組んで目を閉じている。その後ろからどす黒いオーラが沸きあがろうとしている。慌てて弁明するアマデオ。本命彼女がいてもつい、見てしまう男の悲しい性である。


(まあ、それは俺も同じなんだけど……)


 右京は背後にどす黒いオーラ×2を感じている。見るまでもない。


「ちょ、ちょ、バーチャルモンスターの分際で~。これ以上はダメ~」


 触手がキル子のローライズビキニアーマにまで絡みつく。脱がそうというのだ。いくらなんでも観客にサービスし過ぎである。だが、キル子にはどうにもできない。ユニコーンランスはニケの背中だし、アシュケロンは背中にくくりつけたままだ。


「あん、あああ……。ダメだ! これ以上は右京にしか見せたくないんだあああ~」


 大股開きで大事なところが見えてしまう状況にキル子は大きな声で叫んだ。


バサバサバサ……。


「あっ!」


 空中でふわりと浮く感覚。触手が一瞬で切り飛ばされた。葵と音子の攻撃である。


「同じ女としてこれ以上は恥辱を味あわせる訳にはいかない」

「霧子先輩に恥をかかせるわけにはいかない……」


 さらに弱点である触手に挑む2人。背中から出現した触手に猛攻をかける。キル子はニケの背中に辛うじてしがみついた。エロピンチから脱出である。


グオオオオオオオオララララ~っ!


 ペルガモンの背中の鎧がふさがる。キル子の攻撃で露出した本体が再び隠れてしまう。同時にペルガモンの全身から刺が飛び出した。今度は音子はダメージを受けずにかわしたが、飛び出した時の圧力が体の自由を奪う。これは葵も同じで強烈な勢いで音子とは反対の方向に飛ばされた。


 ガシャン……ガラガラ……。


 ハリボテの家に落ちる音子。ハリボテだけあって、逆にやわらかく受け止められてケガは少しで済んだ。しかし、やっと体を起こすと自分の戦いはここまでだと目を閉じた。


 ペルガモンが口を大きくかけて、ドラゴンブレスを吐いたのだ。その炎は一瞬で音子が守備する東エリアのハリボテの町を飲み込んだ。


「お、音子!」

「彼女は脱落ね。大丈夫。バーチャルモンスターだから、音子さんの命には別状ない」


 キル子は傍らにいつの間にか葵が立っているのに気がついた。その目はペルガモンをじっと見据えている。葵は勇者だ。魔法も使う強力な剣士。その佇む姿はキル子の脳裏に焼き付いた。


(や、やっぱり、勇者はカッコイイ……。あたしも……なれるだろうか……)


 昔、勇者オーリスに一緒にパーティを組まないか誘われたことがある。あの時は右京にプロポーズされたと勘違いして、断ってしまったが勇者はキル子の中でなりたい職業だと思い始めた。もちろん、一番なりたいのは右京のお嫁さんだが。


「いよいよ、正念場ね。ここで仕留めないと私たちの勝利はない……」


 葵が言う勝利とはペルガモンの打倒である。倒さないことには勝利にはならない。そのあと、キル子との勝負はいままで奪ったポイント数で決まる。現在のところ、ポイントでは葵が上回るが、キル子が逆転できないほどの差はない。


 ペルガモンはゆっくりとキル子の守備する南エリアへと体を向けた。額には第3の目が光っている。あれに攻撃を仕掛け、触手を露出させれば残りのポイントを奪って撃破できる。


「行くぞ!」

「おう!」


 キル子はニケの背中から、ユニコーンランスを取り出す。それはクロアとホーリーの血によってピンク色に染まっていた。だが、ランスから伝わる力はビンビンとキル子の体を刺激する。


 龍の馬を駆る葵はペルガモンの攻撃をかわしながら、足元まで近づく。そこから、空中にジャンプする。足元に侍女のコゼットがエアバリアの魔法を発動させて、足場を次々に作り出す。それにタイミングよく足を乗せてペルガモンの顔まで到達する。


「負けるかよ! ニケ」

「分かっておる!」


 ニケの背中にまたがったキル子も空中を突進する。ユニコーンランスを水平に構え、憎悪に満ちた第3の目めがけて突き刺した。葵の愛刀もそれを七度切り刻んだ。


ぐおおおおおおおっ……。


 背中が割れて触手が露出する。同時に頭の五本の角から電撃が走り、葵とキル子とニケを攻撃した。


「うっ!」

「うあああああっ……」


 葵もキル子も地面へと落下する。


「あ、葵様……」

「うっ……。やってしまったな」


 葵は胸に手をやった。肋骨が数本折れたらしい。


「葵様、すぐに回復魔法を……」


 コゼットが魔法を唱えようとするがそれを右手で制した。戦闘中に回復魔法を使うとそこでリタイアとなるのだ。まだ、終わったわけではない。触手に攻撃すればペルガモンも沈む。あと少しなのだ。


「に、ニケ……」


 家の屋根を突き破り、床に叩きつけられたキル子。かろうじてニケがクッションになって大怪我までにはいたらなかったが、相当のダメージである。右手を見ると血が滴っているのが分かった。肩口に木片が刺さり、そこから血が流れているのだ。


 ビリビリ……。


 腰につけたマントを破り、傷口を抑える。ニケが傍らで倒れているのが見えた。


(どうやら、ここが正念場だな……)


 キル子はユニコーンランスをギュッと握った。流れ出た血が染み込み、ピンク色のユニコーンランスが真紅に様変わりする。


「おおおおおっ……。なんだ! この高揚感!」


 肩の痛みが吹き飛んだ。ビクビクと体を襲う快感。ユニコーンランスが3人の処女の血を吸い、完全に覚醒した。


「なんだ! キル子の体が光に包まれている!」

「びっくりするでゲロ!」


 周りから戦闘の様子を見ていた観客も息を飲む。間違いなく、これで決まるという確信が沸き起こる。右京もゲロ子も目が放せない。


「覚醒したようね……これで4つ目」


 敗れた音子はハーパーに抱えながらもキル子の勇姿を見つめた。





「これで終わりだああああああっつ!」


 キル子が渾身の力で投げた真紅のユニコーンランスは、まさにミサイルのように一直線に飛ぶ。そして巨大なペルガモンの腹から背中へと突き抜けた。同時に強大なドラゴンの体は、ガラスの破片のように砕け散った。



 拍手と観客の賞賛の声が天高く響いた。



「それにしても惜しかったでゲロ。とどめを差したのに単独優勝じゃないとは。キル子はやっぱり、キル子でゲロ!」


「うるさい、ゲロ子。それがアイアンデュエルを戦い抜いた選手への言葉かよ!」

「まあまあ……。キル子、よくやったぞ」

「右京……その、あの……こういう時ってやっぱり、ご褒美は……」


 真っ赤になってモジモジするキル子。アイアンデュエルは終わった。結果は葵と共にダブル優勝。最後の攻撃で見事にペルガモンを倒したキル子であったが、トータルポイントで葵を追い越せなかった。ぴったりと同じポイントであったからだ。


 だが、同時優勝は快挙である。右京としては満足する結果であろう。キル子の頑張りに感謝である。


「ダーリン、賞金は山分けだと赤字になるんじゃないの?」

「右京様、大丈夫ですか?」

「ああ……大丈夫のはず……」



収入 

アイアンデュエル 賞金25万G(同時優勝のため半額)

鬼族の槍 売却益 2580G

戦巫女の刀 売却益 3200G

スリング  売却益  700G

計 256,480G


支出

魔法弾 12,800G

出資金への利子 2万G

ギルドへの支出 12万5千G(儲けの折半)

サポートチームの物資 4万1千G

サポートチーム運営費(人件費・旅費)4万4千G

武器の修理代(ユニコーンランス他)1500G

計244,300G

差 12,180G


伊勢崎ウォーター売却益 1000G



「やったー。かろうじて黒字だ~」

「危なかったでゲロ。キル子が負けていたら破産だったでゲロ」

「ん?」

「なんでゲロ?」

「この伊勢崎ウォーター売却益はなんだよ?」

「ヤバイでゲロ」

「おい、ゲロ子! 逃げるなゲロ子。さては俺に黙って商売したな!」

「知らないでゲロ。知らないうちに売れたでゲロ」

「ペルガモンのジュース屋との契約書見つけたぞ!」

「知らないでゲロ~」


次回。短編の第19話 温情のブロンド・プレートメイル公開予定

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