9/10
空
暖かい日々
小ちゃん「なんか、春っていいね。」
大ちゃん「そう?」
小ちゃん「だって、空気が気持ちいいし、青空だし・・・って?」
大ちゃん「どうしたの上向いたまま固まってるけど?」
小ちゃん「今、白鳥が飛んでった!」
大ちゃん「え!どこどこ?」
小ちゃん「もう、行っちゃったよ。帰ったんだね。」
大ちゃん「どこに?」
小ちゃん「どこって、北の国でしょ。」
大ちゃん「そっか、暖かいの苦手だもんね。私達は、熱いの大丈夫だけど。」
小ちゃん「まあね。寒くても大丈夫だけどね。いいな、空飛べて。どこまで行くんだろう?」
大ちゃん「北でしょ?」
小ちゃん「そうだけど、どんなところなか?って」
大ちゃん「判らないよ。飛べないし、ここから出たことないし…どこかに行きたいの?」
小ちゃん「どんなところがあるか判らないから、判らない。白鳥の背中に乗せてもらえたら、気持ちいいんだろうな。」
大ちゃん「え!どうやって乗るの、掴まることできないし。」
小ちゃん「そっか。残念だな。」
夢だけが膨らむ小ちゃん




