スナック経営の意外な危機
もしかしたらスナック以外でもあるかもしれません。
無いかもしれません。
以前常磐線の車内で聴いた、スナックのママさんらしき和装の二人連れの会話の中にちょっと興味深い説が有りました。(例によって聞き耳を立てていた訳ではないのでざっくりです)
片方は四十歳位でもう片方は大先輩といった感じ。
若い方が最近潰れた同業者の事を話題にしました。
「―――――さん、苦しい時期は越えたし良い常連さん達も付いて、もう大丈夫だと思ってたんですが……」
「……これは私の経験なんだけど」
大先輩が自説を披露しました。
「新しいく出来たお店を気に入ると、自分がそのお店を支えなきゃ、みたいな気持ちで通ってくれるお客さんが結構居いらっしゃって、それはとても有難いんだけどね。
だけどそんなお客さんは、ああこの店はもう大丈夫だ、って判断するともうパタッと来なくなっちゃうの。
だから逆にお店が軌道に乗った、ってなった辺りが危なかったりするのよ。
居なくなっただけでお店の雰囲気が変わっちゃう様なお客さんもいらっしゃるから」
「……何となく思い当たる事が有ります……」
屋台関係でも似たような話が有るみたいです。