「解明! 時空の迷路」章末あとがき
ここまでご覧いただきありがとうございました。
以上で第4章「解明! 時空の迷路」はおしまいです。
楽しめていただけたでしょうか。
いつも応援いただけている方、追っていただけている方、ありがとうございます。
例により「読んでるよ」アピールで、このあとがきに応援やいいね等していただけると励みになります。
さて、以下は恒例のつらつらとしたあとがきです。
物語が急転直下し、これまでにない引きを残したままの4章末。「中途半端なところで終わらせるな!」と皆様のお怒りの声が聞こえます。ご安心ください、次章でぜんぶ回収します。ええ、お察しのとおり次が終章となります。長かったラリクエの終わりがようやく見えてきました。
コメディ要素がすっかり姿を消してしまいました。すみません、作者の好みの問題です。シリアス分が多いほうが好きなのです。
第4章で仲が良かったはずの人間関係がいっぺんに複雑化しました。香とさくらの確執に始まり、さくら&ソフィア、結弦&聖女様、ジャンヌ&リアム、そしてアレクサンドラ会長と凛花先輩の先輩サイドに、主人公京極君サイド。それぞれ、この物語の謎や主題を背負ってもらっています。アトランティスの前にこっそり消えていた香と恵も裏で動いてます。終章ではそれぞれが懸命に足掻く姿が見られるはずです。
物語のラスボス『魔王』。世界中で暗躍する『身を喰らう蛇』。これまで名ばかりで主人公たちには直接の被害があまりなかったわけですが、次章は全面対決となります。この対決も楽しみにしていてください。
ところで、転生モノの冒頭で、よく『転生トラック』や『転生ブラック(企業)』により、主人公の元の世界の未練を抹消していますが、ラリクエでは現実と異世界をぶった斬るご都合主義はしない、と決めています。つまり京極君はこの世界の人間関係か、元の世界の人間関係かを選択することになります。きっとここまで読んでいただいた皆様もご都合主義的な大団円はお望みでないと思いますので。人間は選ぶことこそが美しい、そう信じている次第です。
それから、前回のあとがきで京極サイドの視点を原則にと書きましたが、第4章では思い切り別視点を活用しました。私の技量の問題かもしれませんが、さすがに京極視点だけでは描ききれず・・・。終章もおそらく似たような表現になると思いますが、このあたりはご容赦いただければ幸いです。
最後に終章の公開見込みを。
例によって現在執筆中です。辻褄合わせを含め、私が納得のいく終わり方を描けるまで何度も書き直す予感がしています。年明け頃には・・・と言いたいところなのですが、諸々の事情でお約束ができない状況です。皆様に何度も確認いただくのは申し訳ないので「月初め」に終章の公開をすることにします。
具体的には来年、2024年の1月か、2月か、3月か、いずれかの1日に終章最初の130話を公開します。どんなに遅くとも年度末までには公開完了させるつもりですので、その3日ほど「まだかな」と気にしていただけると嬉しいです。
なお、終章はエピローグまで書き上げてから公開しますので、毎日1話ペースで公開していきます。その点ではお待たせしないかと思います。
ここまで読んでいただけたあなたは物語の最後までお付き合いいただけると信じております。どうぞ終章をご期待ください。
気の早い挨拶となりますが、皆様の健やかな年末年始をお祈り申し上げます。
2023年11月16日
たね ありけ




