「到達! 滴穿の戴天」章末あとがき
ここまでご覧いただきありがとうございました。
以上で第3章「到達! 滴穿の戴天」はおしまいです。
楽しめていただけたでしょうか。
作品が長くなると通して読んでいただける方は減ります。これはすべてのWeb小説の宿命でしょう。それでも追ってくださる方がいる、応援等してくださる方がいる。それが作者の背中を力強く後押しをしてくれています。
いつもありがとうございます!
例によりお話がひと区切りのところで、つらつらとあとがきさせてください。
第3章はキャラクターの成長や変化をテーマとしたつもりです。主人公6人にサブキャラたち。京極君を取り巻く彼らの立ち位置が変わり、考え方が変わる。そうして入学した頃からの関係が変わってきています。
また、日頃から強くなるために頑張っている彼らの成果を示すお話でもありました。特に結弦の成長が顕著でしたが、他の主人公たちもしっかり成長してます。ちゃんと次の話に繋げられるくらいに。
この変化がプラスになるのかマイナスになるのか、それは第4章以降で語られることになりますので、楽しみにしていただければ幸いです。
ときに・・・前回のあとがきで宣言した、ラブコメ要素の増加。
多めにしようと思ったのにいつの間にかバトル中心になってしまいました。ごめんなさい、配分を間違っておりました。もうちょっとラブコメさせるつもりだったのですが・・・あれ書こう、これ書こうとなって余計な部分が増えていくのは私の悪い癖。砂糖不足の方、ごめんなさい! 次章で改善します!(怪しい)
ところで。
ラリクエを執筆するにあたり、物語の書き方で決めていたことがあります。それは「徹底的に主観で書く」ということです。ぼちぼち他のキャラクターの視点も入れてますが、原則は京極君の視点で書いています。説明文も主観となるキャラクターの認識の範囲。他の小説のように、第三者視点やアナウンス的なもの、「一方、そのころ」的な視点は一切、入れていません。
だから話がいっぺんに飛ぶようなシーンもあります。それは京極君からすればこうだろうなと考え、他者の動きを省略しているからです。そのせいで伏線も張りにくいし、状況認識がちょっとわざとらしくなったりしてます。このへんもラリクエの『味』として楽しんでいただけたらな、と思います。
ラリクエの中学編を思いついて構想を書き始めたのが2022年7月上旬。公開開始は7月下旬。気付けば既に1年以上が経過していました。当初は妄想をぶつける勢いで。次第に楽しんで。ときに話がうまく繋がらず苦しんで。ここまで1年間、コンスタントに書き続けました。現在合計90万字くらいです(我ながらよく書いた)。
執筆期間が長くなると様々な事態に直面します。それでもどうにかここまで来られたのは、ひとえに応援くださる方の存在が大きいです。おそらく趣味とだけ割り切って人に見せずに書いていれば途中で挫折していたでしょう。相変わらずニッチな作品ですが、それでも読んでいただいている皆様に改めて感謝申し上げます。
拙作の公開は、カクヨム様、小説家になろう様、アルファポリス様の3か所でやっています。3か所の更新が手間で読者の方の反応が薄い場所は閉鎖しようかな、と思うこともありました。が、閉鎖をしようと思うたび、数名の方が追ってくださっている姿が確認でき、応援や感想などを入れてくださいました。結果、継続公開に至っています。
今後とも僅かながらでも応援等していただけると作者冥利に尽きます。どうかよろしくお願いいたします。
最後に執筆状況を。
追ってくださっている方は察していると思うのですが、実のところ本章で書き溜めが尽きて公開に追いつかれました。原稿落ちはさせまいと3日に1回の公開は気力で堅守しました。が、この状態になってから読み返しが不十分で、誤字脱字や矛盾などがちらほら見受けられるようになってしまっています。今後もお見苦しいところがありましたら、こいつ追いつかれてテンパってんな、と生暖かい目でご容赦いただければ・・・。
そんなわけで第4章はこれから執筆開始です。構想はあるので必要なものは時間。書き溜めて質を上げるためにも、長めのインターバルをください。9月1日より次章を公開していければと考えています。
引き続き、お付き合いいただければ幸いです!
2023年7月28日
たね ありけ




