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それでも彼女は彼に恋してる  作者: 歴史人
第一章 監禁
5/9

監禁一日目

 目が覚めたら、知らない天井だった。よくある設定だ。


 真っ白い部屋の中に私が寝ているベッド、その隣には白いテーブルがあった。

 そのテーブルには私の鞄がぽつんと、置いてあった。


 私は鞄から携帯を取りだし、電源いれてみた。携帯で私が今何処にいるかがわかるだろう。しかし、携帯の電源がつかない。

 何回も電源をいれてみたが駄目だった。


 これでは私が何処にいるのかが分からない。ならばと思い、この部屋を出ようとしてみた。が、私の左足からベッドの脚に頑丈な鎖が繋いであった。


 これでは部屋からは出れない。仕方なくベッドに座り、考えに考えた。ここはどこだろう。何故私がここにいる?誰がつれてきた。など、考えてみたが分からない。


 それならばと、私は記憶を辿ってみることにした。



  私は一人、教室で考えていた。


「はぁ、告白されるのは今日で何度目なんだろう。高校生になってから、異様に告白される回数が多くなったな~。」


 中学生まではちまちま告白されることがあったが、高校生になった瞬間から、告白される回数が増えたのだ。

 それも、まだ高校生になってから一ヶ月なのに、中学生までに告白された回数を上回っているのだ。


「あっ、思い出した。私が告白されるようになってからだっけ。どこからか、強い視線を受けるようになったのは。」



 いつも私にくっついている稚早に誰がその視線を送っているのか回りを見てもらっていたんだ。


 そしたら、いつだったけ。私がクラスメイトと喋っていたら急に私の腕を掴む力が強くなったので、どうしたのか聞こうと稚早のほうを振り向いたら、稚早がものすごく怯えていた。

 私が「どうしたの?」と声を掛けたら、稚早が俯いて、「なんでもない。」と返ってきたが稚早の手がプルプル震えていた。


 あれは何だったんだろうか。まぁいいか。後で稚早に聞こう。

 そして私が教室を出ようとした瞬間、気を失った。







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