第二の人生
僕は、いつもの道を通ったのだ。いつもの道を。
何故だ。何故、事故に遭った。信号が青だから、渡ったのに。
トラックが猛突進してきたんだよな。それに僕が吹き飛ばされたんだ。
よくあんな速度出せたな。あっ、思い出したぞ。
あのトラックの運転手の顔、ヤバかったな。あれ、何かやってるよ。ヤバイ薬とか。
まぁ、それで僕があっさりと死んでしまったから、もうどうしようもない。平凡な毎日だったなぁ。特に目立つことなかったもんな。
とうとう人気者になる夢は叶わなかったかぁ。次の人生ってあるのかな?神様にでも祈っとくか。
「神様。次の人生は晴れやかな人生にしてください。お願いいたします。」と、そう願った瞬間、目の前が眩しくなった。
「うわっ、何なんだよ!」
意識が光に吸い込まれていった。
「ハーイ、元気な女の子が生まれましたよ~。」
なんか女性の声が聞こえる。誰だろう。
僕は声の主が誰かなのか目を開けようとするが、瞼が重い。
「あーうーあーい。あーあ?あーあーあーあー!(ここどこですか。あれ?うまく喋れないよー!)
「フフ、元気旺盛ね。そういうところ、パパに似ているわね。将来が楽しみだわ。」
あれ、産まれてきたということは、僕、赤ん坊になったんだ。
第二の人生の始まりか。まて、さっき女の子って言ってなかったか。
「今日からよろしくね。梨花。」
どうやら、僕の第二の人生は女の子らしい。
そしてここから、僕、いや、私の人生が始まった。
短くてすみません。