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それでも彼女は彼に恋してる  作者: 歴史人
プロローグ
1/9

本物《ニセモノ》の恋

初めての投稿なのでうまくできていないと思いますが、読んでくれたらうれしいです。

「さぁ、朝だよ。起きて。僕の愛しい子猫ちゃん。」

 まるでペットの子猫をあやしているように私に囁いてくる。

 最初に聞かされた時には、鳥肌がたった。このうえない恐怖に襲われた。

 だが、今では何の不可解なことはなくなった。

 何故だろうか、逆にこれを言われるのが、幸せに感じるようになった。

 だか、自分の現状を考えると不安はまだある。なぜなら、私は監禁されているからだ。

 私の目の前にいる人物、羽馬諒家(はまりょうや)というクラスメイトに。



「いつになったら、帰してくれるの?もう一週間よ。家族が心配してるわ。警察だって動いたんでしょ。」

私は手を伸ばし、彼の頬に触れた。そこには、四日前に私が引っ掻いた痕があった。だがたいした傷痕にはなっていなかった。

「大丈夫。警察には、ここには来ないだろうから。ゆっくり、君と愛し合えるよ。」

「でもずっとこのままだといやだわ。あなたと一緒に学校生活を送りたいの。ねぇ、お願い。」

私は両手を胸に添え、上目遣いにお願いした。

「仕方ない。僕も梨花(りか)と学校生活を送りたいしね。でも、学校で他の男と親しくしないでね。」

「うん、分かった。でも、咲哉(さくや)稚早(ちはや)はいいでしょ。付き合い長いから。」

「うーん。あの二人ならいいか。どうせ、梨花は僕から離れられないんだから。」

そう言いながら、諒家が顔を寄せてきた。分かっていた。諒家がこうしてくるのは分かっていたが、実際にやるとは思っていなかった。だがここでやらないと諒家は(ゆる)してくれないだろう。

私は意を決して、彼の唇に自分の唇を合わせた。まるで、小鳥が木の実を啄むように。

「フフ、可愛いよ。僕だけの梨花。」

ここからだろう。私が彼を本当に好きになったのは。




これからも続けていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。


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