第7話
1話1話が短くてすみません。読みにくいと思いますが、我慢のほどを・・・・・m(__)m
その代わり、週に4話ずつくらい投稿したいと思います。できるだけ多く!!頑張るので、よろしくお願いいたします!!
今まで左大臣家倉庫にあった変な気配が、ぴたりと消えた。
そのかわり、大姫様の部屋からは今まで以上の邪な気配が感じられるようになった。
* * *
「さあ。左大臣様のお屋敷に行きましょう!」
陽葵は今日も元気いっぱい。しかし秋貞は、深刻そうな顔をしている。
「どうされたんですか?」
「実は、担当陰陽師に善則も加わることになったんだ。」
秋貞と話していると、善則がこちらに歩いてくる。
「やあ。賀茂秋貞、安倍陽葵。」
ニコニコと気色の悪い笑みを浮かべている。
陽葵の顔から笑顔が消えた。陽葵の脳裏には、あの日の出来事が鮮明に蘇ってくる。その様子を見てか、
「今日は帰れ。」と秋貞が陽葵に言う。陽葵は、
「い、いえ。大丈夫です。こ、このくらいのことで怯えてたらなにもできませんから。」
と無理に笑顔を作って見せた。
「そうか・・・じゃあ、行こう。なるべく俺から離れるな」
と秋貞が言う。自分を心配してくれる秋貞の心遣いがとっても嬉しかった。
* * *
左大臣家に着き、とりあえず結果を伝え、3人は、帰路の道をとった。
秋貞には終始陽葵を気遣う姿が見られた。その状況を見ていた善則は不敵な笑みを浮かべていた。
* * *
「陽葵!今日は善則は来ないとの連絡を陰陽助からもらった。だから今日中に大姫様についている妖怪をはらってしまおう。」
「はっ、はい!!」
ようやく陽葵に笑顔が戻った。
* * *
左大臣家に着くと、秋貞と陽葵は今日妖怪を祓ってしまうということを伝えた。
「娘の部屋から先に祓ってくれ。」
「分かりました。娘さんの部屋に入りますが、いいんですね?」
「ああ。頼む。」
左大臣は娘の部屋の御簾を上げる。
「幸世がおらんではないか!!!!」
そこにはいるはずの大姫―幸世がいなかった。その代わりにいたのは・・・・
坂上善則だった。
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