第4話
ユニークユーザー100人突破!!読んでくださる方、本当にありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします。ついでにブックマークも・・・下心大ありの早紀です。はい。
今回はいつもよりすこーし長めに書いてみました!飽きないで読んでくださると嬉しいです。
「星の塔って、こんなに大きいんだー」
陽葵は、星の塔の入口でひとり呟く。
「こんなに広いところでひとり、何をしていらっしゃるんだろう。」
(なんだか、かわいそうに思えてきちゃった。陰陽助様に言われた、熱い思いとやらを伝えて、一緒に仕事をするんだから!!) そう決心し、星の塔へ一歩踏み入れた陽葵だった。
* * *
その、秋貞は星の塔内で盛大にくしゃみをしていた。
「ったく、誰かが噂でもしてるのか?」
と、ひとりごちていた。
* * *
陽葵は印を組んで座っている秋貞を見つける。すると、来たのか。と、声をかけられた。
「後ろを向いていらっしゃるのによく、わかりましたね・・・」
「気がゆがんだからな。」
秋貞らしい答えが返ってきた。
「供もつけずにここへ来たのか。」
「はい。」
「外の世界に首を突っ込むのは、やめた方がいい。」
(え?どういうこと?)
「どうしてって顔をしているな。星を見れば、そなたが女であることぐらい分かる。」
(ばれないようにって思ってたのに。もう、何人にもばれちゃってるし…。)
秋貞が静かに、だが、有無を言わさない口調で話す。
「女のくせに、働こうとするんじゃない。家庭の事情があるかもしれないが、危険なんだ。今すぐ帰れ。」
秋貞が自分を心配して言ってくれているのは、優しそうな表情が語っている。
だけど・・・
「嫌です。女だからって差別しないでください!私は家族のためもありますが、自分が陰陽が好きだからここにいるんです。女でも仕事はできます!仕事ができないとはっきりわかってから、帰れと言ってください
!!」
陽葵は心の内にある言葉を並べ立てて話した。
秋貞は呆れた顔をして、分かった、とつぶやいた。
「ただし、今言った通り、仕事ができないとわかったら、すぐに帰す。この前のようなことがこれから先、またあっては困るからな。」
「この前のようなこと?」
「忘れたのか・・・。まあいい。」
「?はいっ!秋貞様!」
(熱い思いがつたわったのかな?やっぱり秋貞様はとても心の広いお方だ。)
* * *
「仕事の内容を話す。よく聞いておけ。」
「はい、秋貞様」
一緒に仕事ができる嬉しさを全面にだして、話を聞く陽葵。その姿をみて秋貞は口元を少し緩めた。
(これだけ嬉しそうに仕事の話を聞くやつは初めてだ。)
「で、仕事の内容だ。 左大臣家の大姫についていると思われる物の怪を払うことだ。一度払ったのだが、また、憑いてしまったらしい。元からきっちり絶ってくれとのご命令だ。」
秋貞はしっかりと陽葵を見つめて問いかける。
「できるか?」
「やります!!成功させて、女でも陰陽師の仕事ができることを証明して見せます!!」
その答えを聞いて、秋貞がふ、と笑う。
「まずは、左大臣家へ行って、何か新しい情報がないか、探ろうと思う」
「はいっ!分かりました」
にこっと微笑む。
秋貞と陽葵は星の塔を出、左大臣家へ向かった。
その様子をこっそり見ていた善則は、にやりとどす黒い笑みを浮かべていた…。
やっと、陰陽らしくなりました。さあこれからどうなるでしょうか。皆様が予想していない展開をおとどけできればいいなと思います。1ポイントでもいいので評価を・・・!!感想を・・・!!やっぱり下心丸出しの早紀がお届けしました。
ありがとうございました。