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女陰陽師   作者: 葉月
第2章 奪われの陰陽師
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第8話

 (私にもできること・・・それは、海にいる神様を陰陽の力で鎮めること!どんな理由があるにせよ、海の神様がお怒りなのは間違いのないことだわ。鎮めることだったら、私にだってできるはず、絶対に。)

 陽葵は全力で走りながら全力で頭を回転させていた。


 海についたころには、普段全力では走ることのない陽葵の足はがたがたで、服も泥を跳ねたせいでドロドロだった。

 しかし、このくらいでへばっていては働くなんて無理だ、と自分に言い聞かせ、気力で立つ。

 海はおおいに荒れていて、今にもこちらに襲いかかってきそうな勢いがあった。

 (大変!近くで見ている人たちに被害が出てしまったら・・・!!)

「ここから離れて!できるだけ高いところに移動してください!ここは危険です!!!」

 声を精一杯張り上げて、避難を促した。すると、首筋に冷たい何かがあてられる。さーっと血の気がなくなる。横目で何か、とみてみると首筋に当てられていたものは剣だった。

「お前は誰だ。ここから先は通さん。海の警備は私たち奉行所の仕事だ。」

この辺りを守る兵士たちのようだ。屈強そうな男たちにすっかり囲まれてしまった。この状況では抵抗できるわけがないので、普通に本当のことを話始めた。

「私は陰陽師、安倍陽葵。この海の氾濫を止めに来た。」

「安倍家の陰陽師か・・・」

 ”安倍”と聞いて、剣を下ろしだす兵士たち。そう、都では安倍は大陰陽師なのだ。

 もちろん、一概の兵士が殺害することなど許されることではない。

「ご無礼を。して、どのようにして氾濫を止めるのですか。」

「呪を唱えてみます。それで静まってくれるかどうかはわかりかねますが。」

「分かった。私たちもできる限りのことは協力しよう。」

「あ、ありがとうございます!!では、民間人の方たちを近づけないようにしていただけますか?あとから、賀茂秋貞様が来るはずなので、その方だけは通してこちらに案内してください。お願いしますね。」

 超がつくほどのにっこりスマイルで陽葵はお願いすると、兵士たちはデレ顔になって、

「了解しました!!」

 と言い、各々の持ち場に戻っていった。


 陽葵の首にかけてある翠玉は海に近づくにつれ、ぴかぴかと過剰に反応をしていた。

 

また読んでください。早めに投稿しますので、ちょこちょこ見て下さると幸いです。


異世界に来ましたー出会いを見つけましたーもよろしくお願いします。

以上、宣伝でした。

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