第1話
更新遅くなってすみません!!
諸事情で、病院に今週2日行ってまして。。。
さらに学校も合唱コンクールの練習がヒートアップ!!!来週本番なので。
私はピアノを弾くのでなかなか今週はパソコンを触る機会がありませんでした・・・
申し訳ありません!!
今後ともよろしくお願いします!!
ここは、安倍の屋敷。
屋敷の前に立つ影が数個見受けられる。
「陽葵―、仕事だぞー。」
スっごく抑えてるのがわかる小さい声が聞こえてきた。その声に陽葵は心底驚いた。
本来はここに来るような人じゃないのに、そのような人が屋敷の前に立っていたからだ。
「あ、秋貞様!?どうされたんですか、こんな時間に。星の塔から出てわざわざ、屋敷まで・・・」
もう今はすっかり夜だ。みんな寝静まっている。
「お前こそ。こんなにおそい時間まで起きてたのか?あんなに小さな声で呼んだのにすぐくるなんて」
「はい、文のお返事を考えてました。」
「ふっ、文ィ??」
しーーーーっ、と秋貞についてきていた従者と陽葵が、秋貞に小さくしゃべるように促す。
「ご、ごほん。悪いな。何の文だったんだ?返事を考えるのが大変なら手伝ってやるが。」
え、と陽葵がもごついた。
「・・・わ、私の幼馴染からのものだったんですけど、‟助けてほしい”って求婚の文と一緒に書かれていました。」
「求婚!?」
しーーーーっ!!とまたまた注意されてしまう。
「まあ、初めの1文だけでしたけど、求婚の文は。それ以外のところは気になるところがあって。明日、秋貞様にお見せしようと思っていたんです」
どうぞ、と懐から文を取り出した。
秋貞はその文を震える手で受け取り、読んでみた。
"急だが、俺と夫婦の契りを結んでほしい。"
秋貞はこの一行を見た瞬間何かが、胸の中にこみあげてくる感覚を覚えた。イラッとしたが、心を一生懸命落ち着け、文の続きを読んだ。
"実は、俺の居た村が大海の波にのまれてしまい、周りの人たちが皆死んでしまった。俺は助かった荷物をかき集めてそちらに向かっている途中だ。すまない。偽装でいいから夫婦の契りを結べば、なんとかなりそうなんだ。頼む。"
?なんとかなりそう。・・・だと?はっきりした理由もないのに夫婦になろうとするとは・・・呆れた奴だ。女に助けてもらおうとするなんて最低の男がすることじゃないか!
秋貞のイライラが止まらない。
秋貞はもう一度文を読み返してみてあることに気づく。
『大海の波にのまれた?』
これは、陰陽の力が関係しているのか?いつも大海は穏やかな波なのに。おかしい。占をしているときに感じた異変はこのことだったのか?調べる必要がありそうだ。
そう思った秋貞は陽葵に大海のもとへ行くことを告げた。
「陽葵、今から大海へ行く。お前もついて来い。」
「今からですか!?しかも私も?だって、正次が来るんですよ?真夜中ですし、父様に何も言っていかなかったら、怒られてしまいます。」
(正次とそんなに簡単に合わせてたまるか・・・!)
変な?考えを持っていた秋貞は、問答無用で陽葵を引っ張って行った。従者ももちろん、秋貞と陽葵の周りをしっかりと守護し、ぞろぞろとついていった。
それを心の奥深くでは(来るなよ!)と思っていた秋貞であった。
* * *
それから数刻後。
正次が安倍の屋敷に到着した。
* * *
「長い旅になるが、頑張ってついて来いよ陽葵。・・・とお前たち。」
うぃっす!といい返事が返ってくる。
陽葵たち一行が大海に着くのは数十日後だった。
次も1週間以内になるかと思います。すみません。
土日はできるだけ更新しますので・・・
土曜と、日曜のAM0時に更新できるように頑張ります。その時間より後にチェックしてみてください。




