番外編1 秋貞編
本編もひと段落。番外編です。陽葵と秋貞の出会いを秋貞目線で書いてみました。
1話と照らし合わせてみても面白い・・・くはないか。
ちょっと変わってる部分もあるので・・。
俺は賀茂秋貞。星の塔に住んでいる。星の塔は屋敷兼仕事場。従者数は5名と少ない。
今日は出仕しようかと考えている日だ。俺はまともに出仕したことはない。いや、あるかもしれない。ほら、あのとき。いつだったっけーーー!!
ま、いいや。ということで行ってきます。
* * *
陰陽会議で本日の俺の仕事が決まった。左大臣家の大姫の物の怪を祓うことだ。
さっさと終わらせて帰ってしまおう。
仕事を終え、星の塔へ帰る道の道中、悲鳴が聞こえた。
「何するんですか。離してください」
男が男を押し倒していた。?押し倒されている方は女か?
まあ、助けてやるか。どういう状況でこうなっているかは知らないが。
「男をいじめてなにやってんだよ?」
明らかに倒されていた男?の方はほっとしている。
「これは賀茂秋貞様。お恥ずかしいところをお見せしてしまって」
そう言って1人の男は逃げて行った。
「ありがとうございます。」
突っ立ているとお礼を言われた。こういうことに慣れていないせいか、返事はぎこちないものになってしまった。
「・・・助けたわけじゃないからな。お前、男のくせに弱いんだな」
ちょっとカマをかけてみた。すると、
「…男じゃないです」
真面目に答えが返ってきて驚いてしまった。
「じゃあ女なのか。」
「はい。」
何やってるんだか。
「まあいい。俺は賀茂秋貞。お前は?」
「安倍陽葵です。」
「安倍のところの子か。・・・今日あったことは忘れてやる。だから早く帰れ。」
「はい。失礼します。」
「あ。それと善則には一人で近づくな。どうしてもという場合は星の塔へ先に来い。」
なんで俺はこんなことを口走ってしまったのだろう。
これが陽葵と秋貞の初めて会った日だ。
秋貞と陽葵を見守ってください!!




