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開戦 ポーランド侵攻

1939年9月1日、8月26日に発生したポーランド在住ユダヤ人、ドイツ人大量虐殺事件(白いバラ事件)、及び8月28日に発生したドイツ領ラジオ局への砲撃事件(グライヴィッツ事件)に対する抗議と最後通牒への無視を理由にドイツ帝国はポーランド共和国に宣戦布告。布告から15分後にポーランド軍各航空基地を一斉に空爆。開戦から1時間後にドイツ軍機甲師団が3方向からポーランド領内に侵攻。完全に戦争状態に突入した。ポーランド領モクラにおける戦闘でポーランド軍に一時的に撃退されるも、全体的にドイツ軍の攻勢に太刀打ち出来ず、9月2日には国境地帯を放棄することを決定した。9月3日にポーランドとの相互援助協定に基づき大英帝国とフランス共和国がドイツ帝国に宣戦布告。ドイツ軍は圧倒的兵力でポーランド軍を撃破。ナフレ川渡河戦でポーランド軍の戦車部隊を殲滅。開戦から一週間でブーク川の前線より以西のポーランド領ポモージェ地方、ヴィエルコポルスカ地方、シロンスク地方よりポーランド軍は完全撤退。ブーク川戦線で激戦が繰り広げられる事になる。9月10日、ポーランド軍はルーマニア橋頭堡地帯以外の地域の放棄、及びルーマニア橋頭堡地帯での持久戦を決定。ブルザの戦いでポーランド軍の騎兵部隊を撃破。9月10日から9月18日までにブズラ川で大激戦(ブズラの戦い)が繰り広げられポズナン軍団とポモージェポメラニア軍団をドイツ軍が撃破。同日に行われたワルシャワ航空戦でポーランド空軍の残存保有作戦機のほぼ全てを殲滅。この二つの戦いで残存戦力の2/3を喪失したポーランド軍に反撃する余力はなくポーランドに残された道は降服か亡命しか無かった。


-1939年9月20日-ワルシャワ近郊

ドイツ帝国国防陸軍ワルシャワ攻略作戦前線司令部

作戦会議室

二人の将校が机に広げられたワルシャワの地図を前に話している。

「リスト大将閣下。予想以上にポーランド軍やポーランド義勇兵の抵抗が激しく、既に3個小隊が街への突入を試みて撃退されました。更に敵は残存の戦車部隊と砲兵部隊で巧妙に防御陣地を構築している模様です。しかし、捕虜にしたポーランド軍将校がつい先程侵入出来るポイントが有ることを漏らしたので、攻略も時間の問題だと思われます。」

「うむ。敵は機甲旅団3個と5個砲兵旅団、8個歩兵旅団と義勇兵の集まりだと聞いているが?」

「はい。その通りです。更に外周に対戦車地雷を敷設。歩兵は対戦車火器を装備、対戦車砲に加え、ルノー戦車や高射砲も確認されています。」

「それは厄介だ。で、その侵入ポイントは?」

「ワルシャワ市街には中世から続く古い地下道が郊外のこのポイントまで構築されているそうです。」

「なるほど。このポイントから特殊部隊を市街に潜入。それと同時に爆撃を開始。特殊部隊による後方撹乱と空爆で敵が混乱に陥っている隙に砲兵による砲撃支援の下、機甲師団と騎兵師団、降下猟兵師団を市街へ投入。一気に全方向からワルシャワ市街に突入し、制圧する。そうすればポーランド側は降伏しか選択肢が無くなる。シュタウフェンベルク大尉、直ちに最寄りの空軍に連絡し空爆要請を。更にSS特殊作戦群に連絡。応援を要請しろ。更に前線各部隊に攻撃命令を出せ。ジーク・ハイル!」


ワルシャワ近郊-第21降下猟兵連隊


連隊長が愛用のMP38を手入れしている。

「少佐!司令部から前進命令が発令されました!」

「ジーク・ハイル!直ちに総員集合!」

兵士達が集合し、大隊長が連隊長に報告する。

「総員集合しました!何時でも進撃出来ます!」

「総員前進!敵を一人残らず殲滅せよ!ワルシャワにも抑留されている同胞を救えるかどうかは諸君の頑張りに懸かっている!ジーク・ハイル!」

数時間後....ワルシャワ市街

「「ジーーーク・ハーーーイーーール!!!!!」」

ドイツ兵がStG44やAK47を撃ちながらポーランド兵に突撃する。

「大尉!報告します!ドイツ軍がすぐそこまで迫っています!撤退を進言します!」

「馬鹿者!ドイツ軍がそんなに早く我々の防衛ラインを突破出来る筈が無........「「ジーーーク・ハーーーイーーール!!!!!」」....前線全部隊に全周波数で流されています。」

「何だと!直ちに全部隊を第二防衛ラインに撤退させろ!急ryg)」

続きを言う事は出来なかった。ポーランド軍大尉を吹き飛ばしたティーガーII重戦車はそのまま混乱するポーランド歩兵に容赦なく砲撃。慌てて中心部に撤退し、再度集結を試みるポーランド軍歩兵に対し、南下してきたポーランド軍の戦車部隊がそこを砲撃。混乱を極めたワルシャワの戦場をドイツ兵が駆ける。ポーランド兵も必死でM1ガーランドやリーエンフィールド、トンプソンM1928で応戦を試みるもドイツ軍の圧倒的物量と、完全に自動車化された歩兵やMP38やMP40、MP41、StG44、AK47、AKM、MG34、MG43等に代表される自動突撃銃、軽機関銃、重機関銃、短機関銃に叶うはずも無く。至るところで敗走。抵抗を続けるも、追い打ちを掛ける様に9月17日に参戦したソ連軍により東部ポーランドを占領され厭戦ムードがワルシャワ市街のポーランド軍に広まり、9月28日にポーランド軍ワルシャワ守備隊が降伏。これを受けたポーランド政府は中立国ルーマニア王国を経由してフランスで軍を再編成することをポーランド軍全軍に通達。全軍がルーマニア王国経由でフランスに脱出。ポーランド政府もフランスへ亡命。コックの戦いで最後のポーランド軍地上部隊を撃破しポーランド侵攻作戦は終了した。

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