城常院妃袈(きじょういんひめか)~帝鸞学園初等科入学式~
物心付いた頃、私、城常院 妃袈は、帝鸞学園初等科に入学しました。
紳士淑女の皆様はじめまして。
私は、私立帝鸞学園に通う普通(?)の少女です。
名前は、城常院 妃袈
本作の主人公です。
血液型はAB型、城常院家の令嬢として育ったためか、選民意識が強くてワガママな性格ということを最近自覚しました。本作では、そんな私の帝鸞学園の生活を皆様にご紹介いたします。
私、城常院 妃袈は、物心付いたときには、学園のお受験の為、物心つく前から幼児教室に通わされ、教育熱心なお母様から様々な事を言われてきました。幼稚園も帝鸞学園への合格率の高い名門幼稚園でした。私は、お母様の実家で読んでしまったある少女漫画の事が忘れられません。その内容は後ほど説明しますが、私の人生を左右する預言書のようにも思えました。
そこでふと気づいたのですが、帝鸞学園のお受験をわざ失敗すれば、あんなこと…にはつながらないと考えました。名家のお嬢様が通う名門学園なんて東京には他にも沢山ある…と考えたのですが、両親の顔を見ると、やはり伝統のある帝鸞学園に合格しなくてはいけないと思いました。
天下の帝鸞に入れないと今後の扱いが悪くなるからです。
結局、私はお母様の言いなりになるしかありませんでした。
面接に向けて、セミロングまで伸ばしていた髪は、あごのラインの長さで切られ、前髪も眉上でぱっつんにされました。私の幼少期の人生は、姫カットにされたり、おかっぱ頭にされたりと、完全にお母様のお人形でした。
そして、お母様の熱意と城常院家の財力があってか、私は見事「帝鸞学園初等科」に入学することができました。
そして入学式の日、私は大好きなお父様が買ってくれた老舗ブランドのピカピカの紺色のランドセルを背負いました。女の子なのにランドセルが紺色なのは、帝鸞学園初等科のランドセルの色は伝統的に黒か紺が主流だからです。内心、公立小学校の子の赤いランドセルが羨ましかったのですが、やはり定番に越したことは無いと考えたからです。
そして、期待と不安とランドセルを背負い、学園に着きました。
そこで先ず最初に驚いたのは、私のお母様も含め、大人の女の人たちが、とても派手な事でした。
更に、在校生に学園を案内してもらった際は、内装がとても華やかで、エアコンは勿論の事、各教室にウォーターサーバー完備、深さの調節できる25m温水プール、テニスコート、バスケットコートが2面とれるアリーナ、ミニシアター、茶室、武道場、簡易プラネタリウム、ソーラー発電シツテム、…等があることです。他にも様々な設備が存在しました。
入学式の日は、他の子に話しかける事が出来なかったのが少し残念ですが、他の子もまだ話しかける事が出来い様子だったので少し安心しました。
対して、保護者席では、かなり話が盛り上がっており、私の両親も、パーティー慣れしているせいか、かなり積極的に会話に参加していました。その中でも、いくつか、聞き覚えのある名字が聞こえてきました。やはり、最高峰の学園では、やんごとなきお方が集まるのだな…と思い、再度緊張しました。
帰りに気がついたのですが、私たち城常院家の車は、BMWですが、他の車もドイツ車(BMW、ベンツ 等)が大半であった事も印象に残っています。勿論、トヨタや日産等も停まっていました。
そして次に、制服のデザインです。
帝鸞学園の征服は、伝統のある「学生服・セーラー服」を採用しています。
◆初等科◆
★男子★
☆正装(冬服)☆→濃紺色の学童服+半ズボン(丈の長さは太ももの半分くらい)
☆略装(夏服)☆→白シャツ+半ズボン
★女子★
☆正装(冬服)☆→濃紺色のセーラー服(縁の線は白の三本線)+同色スカート+赤リボン
☆略装(夏服)☆→白い半袖セーラー服(カラーの色は水色、縁の線は白の三本線)+水色スカート+水色リボン
◆中等科、高等科◆
★男子★
☆正装(冬服)☆→濃紺色の学生服+スラックス
☆略装(夏服)☆→白シャツ+スラックス
★女子★
☆正装(冬服)☆→濃紺セーラー服+同色のスカート+リボン(中等科→青色、高等科→濃紺)
☆略装(夏服)☆→白いセーラー服(カラーの色は 中等科が青色、高等科が濃紺)+カラーと同色のスカート+リボン
補足
女子のリボンの色について
☆正装(冬服)☆
初等科→赤色
中等科→青色
高等科→濃紺
☆略装(夏服)☆ (夏服はカラーとリボンが同じ色になる)
初等科→水色
中等科→青色
高等科→濃紺
通学には、ハイヒール等のかかとの高い靴や、下駄やサンダル等の足が直接露出する履き物は不可です。
晴天時は、革靴か運動靴を履き、
雨天時及び汚れる作業のある日はゴム長靴(色は自由)を推奨しています。
頭髪は、染色不可です。
強制では無いのですが、帝鸞にふさわしい髪型として、
男子は「坊ちゃんカット」、女子は「おかっぱ」「お下げ髪」を推奨しています。
校則は比較的 厳しい学園のようです。
これからどんな学園生活なのか、皆様も 妃袈の事を見守っていてください♪
それではまた次回をお楽しみに。
ご意見、ご要望等がありましたら、コメントをいただければ幸いです。