16/17
第16回
「ロボは将来、何になりたいんだ?」
高瀬がテレビを見ながらロボに話し掛けた。リビングにはテレビがある。
もちろん個室に持っている者もいたが、高瀬はさほどテレビに執着がないので、リビングでいつも流し見る程度に留めていた。
「うーん」
「どういう風になりたい、でもいいけどさ」
「う…」
「う?」
「うたうように暮らしたい」
「歌いたい、わけではないんだね」
「うたうように、です」
「ロボは歌が下手だからなあ」
「……!」
「土管の上でリサイタルになっちゃうからね」
「……」
「……」
「今度、歌の練習しようか」
「うん」




