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第14回
斎木がリビングの床で寝ている。普段はもちろん個室のベッドで寝ているが、帰宅早々体力が尽きると玄関から抜けてすぐの場所であるリビングのソファで寝たり、そこまでも辿りつけず床で寝てしまうことがしばしばあった。
「また寝ちゃった」
ロボが斎木を見つけて、上掛けふとんを体に掛ける。ひとりではベッドまでは運べない。
ふとんを掛けられた感触で、斎木がうっすら目をあける。
「ロボ」
「うん」
「お前が来てくれてよかった」
「うん」
「わたしはね、こんなに暖かい気持ちになったことはないよ」
「うん」
斎木はまた寝てしまう。
ロボは寝ている斎木の頭を撫でた。
「ぼく、お母さんみたいだなー」




