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魔剣蒐集録Ⅱ  作者: 健康な人
1章:信仰と想像の寓話
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【先導者の槍】

【先導者の槍】


 旗を巻き付けたような大きな槍の見た目をしているこの魔剣は、

 戦場で最も先を駆ける勇者が振るっていたそうだ。

 人々の祈りと喝采を受けた旗の輝きは傷を癒し、

 絶望を勇気で打ち払ったと伝わっている。


 そんな勇者のことを、人々はそれはそれは褒め称えたそうだ。

 様々な呼び名で呼ばれた勇者は、やがて「先導者」と呼ばれるようになった。


 先導者が来た戦場は無敗と記録される。

 喝采が起こり、記録に刻まれ、勝利と共に名声が積み上げられていく

 人々は私も俺もと、我先に先導者と共に戦場を駆ける。

 噂と実績が人を呼び、勝ちが重なる快進撃。


 いつしか魔剣は、先を行く者が振るうことはなくなって。

 その頃には魔剣の代償を、誰も気にしなくなっていた。


 輝く御旗は、今日も無敗の進軍を開始する。

 もっと多くが集まる方へと。

 もっと輝きが目立つ場所へと。

 重ねた勝利を身に纏う。


 ――見た事もない誰かに、喝采と共に讃えられながら。



 ~~~~~~~~~~~~~~~


 勇気を束ねて輝く旗だとも、勝利を重ねる槍だとも伝わる魔剣。

 だがその勇気や勝利が、どこから来たのかは伝わらない。

 やがて、問うものさえも居なくなるのだから。


 ~~~~~~~~~~~~~~~



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