出会いは突然なもので
構想済みのキャラを使って。一時間チャレンジで書きました。
「ノラちゃん。今日雨降りそう?」
そう聞かれた。
「ちょっと待って……」
ノルリアは深く椅子に腰かけた。
意識を地中に深く、深く落とす。
大地はなんでも教えてくれる。
ごうごうと煩いぐらいに鳴るマントル。
その中に
―ポツ、ポツ
やけに静かな水の音が聞き取れた。
うん、これは……
「今、西の方で雨が降りだしたから……五時間後ぐらいに来そう」
「それって、本当?何でわかるの?」
聞き覚えのない女性の声が聞こえてきた。
またか…観光者なのか知らないけど、やめて欲しい
「疑うのならこれを見な。」
「ええ、と。○○国で豪雨。それがどうしたって…って。二分前!?」
大家さんがどのサイトを見せたのかは知らないけれど、その女性の声には確かに驚きを孕んでいた。
うわぁ、また気圧がどうのこうの言って来るのだろう。
面倒臭い。
「どうだ?ウチの子は凄いんだよ」
「どんな魔法を…」
おや?
―魔法
そんな事を言われたのは始めて。
“魔術”と言われることはあっても、魔法と言われたことは無かった。
大家さんはと言えば。何か熱心にタオルの押し売りを始めている。
伝統的な刺繍のされたタオル。ちょっと古くさくて私は使いたくない。
あ、女性が徐々に押され始めた。
どんな人なんだろう?
少し興味が出て来たので、少し目を開けてみたら。
いかにも魔女みたいないで立をした赤髪の白人の少女がそこにいた。
◇◇
「もう~ヤになちゃうな」
組織のブラックリスト入りしている詐欺師達をぶっ飛ばした帰り。
オメガに関連があるとか上司はい言っていたけれど、証拠は出て来なかった。
出てきたのは麻薬だけ。
とりあえず、縄で縛って、警察に匿名をしておいた。
書置きを残して置いたから、詐欺師たちは豚箱に送られることであろう。
「今日、雨降りそう?」
そんな会話でノアは現実に引き戻された。
なんとなく、目を見やれば。
肌の黒い女性達が話していた。
現地人か~予想だけして話題にするのかな?
そんな事を思っていたら。
「ちょっと待って……」
女の子の方が椅子に座って目を瞑った
え、そこまで本格的に予想する必要ある?
ん?ちょっと待って。何かがおかしい。
明らかにその少女の魔力らしきものが地中に流れ始めた。
まさか“本物”⁉
「今、西の方で雨が降り出したから…五時間後にー」
そんな、短時間でそこまで予測できるはずがない。
何なら、私の魔法でもできない。
もしくは、本物を装った偽物。
いや、それは無いはず。さっき魔力を確認したでしょ。私!
それに、本物なら危ない。
オメガに狙われる可能性があるから。
保護しなくては。ちょっと拒否られる可能性があっても。
そう考えた後、私の足は自然と走りだしていたー
急ぎで書いたので後で詳しく書きます。