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善人は必ず勝つ

これはこの物語の最新エピソードです。皆さんに楽しんでいただければ幸いです。

暗い部屋。

錆びついた鎖の音が、湿った空気を切り裂く。


タクトとクガイは拘束され、膝をついていた。

その前に立つのは――ドナテッラ・トロンボーニ。

両手に拳銃。黒曜石のような瞳。


「若い連中が首を突っ込む場所じゃないわね」

ドナテッラの声は、氷のように冷たく、無慈悲だった。


「やめておけ。これはお前たちの理解を超えた“戦争”だ。」


だが、その瞬間――


ドォンッ……!

遠くで爆発音。続いて銃声。

建物全体が微かに揺れた。


ドナテッラが眉をひそめる。

「……外で、何が起きている?」


ひとりのボディーガードが無線を取ろうとしたが、すぐに絶叫が響いた。

「うわああああっ!!」


扉が吹き飛び、血と煙が流れ込む。

そこに現れたのは――

マダリナとスンダリ。


二人の周囲には、黒服の男たち――

ドナテッラに仕えていた“助手”たち――が、異様な動きで進軍していた。

瞳は虚ろ、だが目的は明確。

スンダリとマダリンナは、力の象徴の力を使って彼らを操っていました。


ドナテッラのボディーガードたちが銃を構える。

激しい銃撃戦。

だが、数の差は圧倒的だった。ドナテッラのボディーガードたちもうすぐ殺されるでしょう。



ドナテッラは舌打ちした。



そして、彼女は再び銃口を二人の少年に向けた。

「動くな! 一歩でも近づけば、こいつらの頭を吹き飛ばす!」


その言葉に、空気が止まる。

誰もが呼吸を忘れた。


だが――


スンダリがポケットから、数枚の紙を取り出した。

マダリナも同じように、指先で何十もの紙を握っている。

全て、“権力の象徴 ”――。


二人はそれを空へ放った。

紙片が宙を舞う。

それはまるで、蝶の群れのように光を反射しながら、ゆっくりと落ちていく。


ドナテッラは冷笑した。

「……愚か者ども。私には効かない。

 なぜなら――“権力の象徴”はすでに、この私は持っているだから。」


しかし、それは彼女たちの計画でした

――マダリナとスンダリは先に気づいていた。

“象徴”は人の心を支配するだけではない。

“象徴”はも一人の“象徴”そのものをも支配できる。


彼女たちは計算した。

一枚の象徴で、二枚の象徴を支配する。

その二枚が、さらに四枚を支配する。

その四枚が、八枚を――。


指数的に広がる制御構造。

その頂点に立つのが、彼女たち二人。


――結果、制御対象は二百五十六の“力の象徴”。


まるで巨大な神経網のように、それらは空中で結び合い、

青白い光を放ちながら、ドナテッラの身体を取り囲んだ。


ドナテッラは苦しげに顔を歪める。

「な、何を……している……!」


マダリナが囁く。

「あなたの“心”は支配できない……。でも――」


スンダリが続ける。

「“身体”には、意思なんてない。」


その瞬間、ドナテッラの右手が勝手に動いた。

銃口が、彼女自身の額へと向かう。


「……や、やめ――」


だが、口の動きすら止められていた。


彼女の瞳に、恐怖が宿る。

初めて、“支配される側”の痛みを知る。


マダリナが静かに命じる。


「――撃て。」


一閃。

乾いた銃声。


ドナテッラの身体が崩れ落ちる。

その額から、光がゆっくりと溢れ出した。

このエピソードを楽しんでいただければ幸いです。次のエピソードはすぐにアップロードします。

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