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二人のマリオンはどうすればいいのかわからない

これはこの物語の最新エピソードです。皆さんに楽しんでいただければ幸いです。

タクトとクガイが出かけてから、すでに数時間が経過していた。

しかし、二人はまだ戻らない。電話もない。

――嫌な予感が、スンダリとマダリナの胸の奥で静かに膨らんでいく。


イタリアのホテルに滞在していたマダリナとスンダリは、落ち着かない気持ちのまま身支度を整えると、ドナテッラのオフィスへ向かった。

受付で名を告げるが、返ってきたのは冷たい一言だった。


「タクトさんとクガイさん? いいえ、本日はお見えになっておりません。」


誰も見ていなかった。誰も何もを知らなかった。

二人の姿は、まるで最初から存在しなかったかのように、どこにもなかった。


その瞬間、スンダリとマダリナの脳裏に同じ感覚が走る。

――これは、ただの失踪ではない。何かが起きている。


彼女たちは黙ったままホテルへ戻った。

部屋の中は静まり返り、窓からは夜の街の光が差し込んでいた。

その光の中に、一冊のノートが置かれているのを見つける。


それはタクトのノートだった。

開くと、そこに描かれていたのは――あの「権力の象徴」。


二人は互いに視線を交わす。

息が詰まるほどの沈黙が流れる。


彼らは知っていた。

彼らには2つの選択肢があります。


一つは、あの象徴を使い、タクトとクガイを救い出す道。

もう一つは、彼らを見捨て、その象徴の力を自分たちの目的のために使う道。


どちらを選んでも、戻れない。


マダリナは言った。

「ねえ、私たちって……彼らのこと、本当に好きだったのかしら。」


恋ではなかった。ただの好奇心だった。

ウェルテル のような悲劇的な愛ではない。

一いつでもで終わるかもしれなくて、軽い関係。

そう――最初から、そんなものだった。


けれども。


タクトとクガイは、彼女たちの「夢」を理解した唯一の人間だった。

誰も理解しようとしなかった理想、誰も共感できなかった欲望。

それを、あの二人だけは受け止めた。


もし、彼らが死ねば――。

この世界に、彼女たちを理解する者はもういなくなる。


その孤独を想像した瞬間、マダリナの指が震えた。

スンダリは静かに言った。


「……行こう。救いに。」


「でも、方法は?」


「考えるの。権力の象徴の力を使って、彼らを必ず見つけ出す。」


二人は机の上にノートを広げ、計画を描き始めた。

ペン先の音だけが、夜の静寂を切り裂く。


――そして、運命の歯車が再び動き始めた。

このエピソードを楽しんでいただければ幸いです。次のエピソードはすぐにアップロードします。

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