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1 ヒトもどき-⑧

 ネルアは椅子をギシリと鳴らせ、背伸びをする。

 

『上手にできたわね』

「そ、そうでしょう? 母上」


 ネルアに縄の輪の作り方などの知識は一切ない。ましてや希死念慮に駆られるような意識も初めてである。

 ずば抜けた行動力。貢献意識が高く、歯止めのないネルアはいつだって実行が早い。苦し紛れに導き出された頭では行動したことそのものが実績で、褒められた経験であり脳裏に焼き付いた幸せである。


『上手にできたわね』

「ありがとうございます、母上」


 母の言葉を反芻させる。失望と拒絶の言葉を忘れるように。

 ネルアは濡れたシャツを着飾って背を伸ばし、顔を輪へと覗き込むように入れ込んだ。天へ繋がるリードを首へかけたのである。

 椅子に足はついているものの、圧迫感が喉元に押し寄せて首の血管を前側から分断するように緩い絞め付けが来る。

 ネルアは笑顔だった。泣き腫らし、呻き声を上げながら震えた指で輪を括り付けて笑っている。

 無垢な笑顔、ネルアはそう思っている。苦しく胸を毟られるような熱い涙が流れていることを本人は自覚していない。

(仕上げだ)


 片足を後ろへと振り落とす動作。それで完成する。

 ネルアに迷いはない。いつも。それが自分の人格であり質であるため。

 完遂のための最期のステップも惜しみなく行えると自負している。しかし、止まらない震えで筋力が上手く作用せずに少しばかり都合が錯綜してしまう。

(そんなことはどうでもいい)

 リスクを恐れず、最後までやり遂げる効率性を持つのが自分であると思慮する。




 ネルアは前から後ろへ反動をつけるように片足を振り落とした。



 

 椅子の背は蹴り飛ばされ、揺れ動きながら身体が重力に支配される。それに続いて心は母からの(よろこ)ばしげな褒めの言葉で脳が支配されていく。


『上手にできたわ──────────』


 一瞬にして上へと反転する目玉。黄色を帯びた深紅色が首元から広がって鬱血していく。

 口元からは逆流された泡が流れ、バタバタと揺れる足は次第にゆっくりと遅く。




「おー、クライマックスだな」




 しかし、椅子は倒れなかった。

 45度だけ地へ傾いた椅子は一秒にも満たない時間のみ身体は落下して頸動脈を絞め上げた。

 ネルアの体感として短い時間はとても長くゆっくりと過去の記憶を去来している。

 失禁寸前の圧迫されたネルアの脳へ大詰めを告げる低い声が耳から入り込む。

(……だれ?)

 ネルアの視界はチカチカとノイズが走ったように無彩色とカラフルが混じり合い、不具合かのごとく上手く認識できていない。おまけに首には縄となったシーツが食い込み、動かすこともできない。


 視界の端で光のみの識別で後ろに人影を確認する。その誰かが椅子の背を片手で押さえているのか、椅子は倒そうにも倒れない。

 ネルアの行動による一瞬の最大の浮遊感に足は(すく)んでおり、感覚を失っていた。

 自分は今、どんな状況で何処にいるのかすら不安定な意識の中で彷徨っている感覚。それに加え、貧血を起こしているネルアの目元は溢れんばかりの涙で霞んでおり、視界は機能していなかった。


 鍵は施錠され、結露が酷い窓も閉まっている。密室である状況というのに前触れもなく誰かが現れた想定外の死に際での出来事。

 平静なんてものはなく、動悸、息苦しさ、めまい等が酷い脳の判断で浮かんだのは『迎え』という文字の羅列。

(オレを迎えに来た……? オレの行動を認めて迎えに? これは幕を下ろして渡るために来てくれた、あなたは)


「し、死神……?」


 振り返ることのできないネルアは小声で呟く。不可解な事態。死に目に現れた灰色の世界で影と声だけの彼をネルアは死神として見据え始めた。

(息が止まればあなた様、死神様がオレを認め、あの世へ迎え入れてくれる?)

 ネルアの先入観は激しさをどんどん増していく。

(この心臓はどうやら迷惑みたいで、あなたがこの心臓をどうぞ持ち帰ってください。ああ、何だか心が満ちてきた)

 ネルアは楽になりたい一心で死への希望が止まらない。

(だってオレが死を崇めても誰にも否定されない)

 考えも要らず無条件に依存しようと貢献しようと臨死のネルアにとって、自由で縛りのある死は信仰のように直感した。

 そう思うと口角は上がり、同時に涙も止まらず喜びと悲しみがぐちゃぐちゃに体内を散乱する。

 勝手に死神として抽象化された彼は揺れが収まった椅子から手を離すと、対面にある机へと移動する。

 アンティークデスクへ手を着き、無作法にネルアと相見するようにして死神まがいの彼は机に腰掛ける。


「お、おと、ずれ……早く、オレ、を連れて」 


 彼は行儀の悪く、片足で椅子が倒れないように、はたまたグラグラと倒そうと力を入れたりして高い腰の位置から生えた足で軽いパイプ椅子を押さえた。

 ネルアの不安定な見えない視界で影だけが顔へと近づく。

 彼は長い腕を伸ばし、右手の親指を優しく立て、ネルアの顔を流れる涙を拭っていく。

 爪を立てず、人差し指の甲も使い、目の縁から軽い力で綺麗に涙を拭き取ったところで彼は口を開いた。


挿絵(By みてみん)


「残念ながら俺は無宗教の無神論者でなァ」

「し、に神さま、オレを在るべき、ば、場所へ」


 ネルアと死神まがいの会話ははっきりと成り立たない。自分の意見を受け入れて欲しいネルアは声にならない喘ぎに似た主張を繰り返す。


「まぁ、いい。今は目を閉じて。そう。そのまま身体の力を抜け」


 気だるげな表情を浮かべる彼は過不及なく穏やかな指示をした。

 その後、そのままでいいからと、とりあえずの呼吸を意識させネルアは素直に声に従って息を整える。

 吸って、吐いてという簡単な呼吸をネルアは繰り返した。

 徐々に苦しさは半減していき、一時的な回復を始める。回復に伴い、ネルアは少しずつ正気を取り戻しかけていた。


「どうか……ほん、とは、ぃいやだ。わから、ない」

「そうか」

「ぜんぶ、みっ、みか、見返したい」

「そう」

「ね、ねたま、しくて……この国を、す、全て、のろってや、りた」


 回復と同時にどんどん大きくなる想いと声量。ネルアの嘘偽りない二十数年分の本心が呪文のように紡がれていく。

 自分は報われたい、でもそれ以上に他の奴らが許せない、この国は正しくない、といった嫉妬を具現化したような言葉を呂律の回らない舌で一方的に彼へと告げられる。


「今、お前はどうしたい?」

「わから、ない」


 このまま死とするか生とするかの選択をネルアは答えられなかった。ネルア自身の客観視では死ぬべきという分析が下されている。

 しかし、そこに本心はない。


「俺は脳心有機体である可能性を秘めたお前の心臓調査のため、ここへ来た」

「しんぞう?」


 視界がまだはっきりとしない中、ネルアの体温は上昇しており、息切れと汗を流す。本人の感覚として酷い寒気が更に引き起こされており、震えは収まっていない。


「オ、レは、何をすれば……いいの?」

「何もしなくていい。警官様は死ぬか続行かの選択だけしてりゃあそれで─────────」

「嫌だ!!」


 突然の叫びの後、ネルアはゴホゴホと咳き込む。

(オレはオレでいるための何かが欲しい。何もしないなんて嫌だ。あなたもオレを拒絶をしているの?)

 寒さと暑さと苦しさと気持ち悪さをひとつにした震えによりガチガチと歯が鳴る。加えて過呼吸が引き起こされ、ネルアの目は充血しかけていた。


「大丈夫?」

「あ、……さ、さむく、てあつく、て」

「今際に体温報告とは。タフな人間様なことで」


 発熱と悪寒により視界がよりぼやけて、無彩と色彩が狂ったように混じり合う。

 ネルアから見た死神まがいの彼は薬を取り出し、(じか)に手に握っている。

 とても大粒の薬が三錠。人間の喉を通るかどうか分からない直径一センチあるくらいのカプセル。

(おくすり……? ほしい)

 (つら)さ、寒気から解放されたいネルアにとってそれをどうしても欲し、よがり声を上げながら震えた片腕を伸ばす。

 理由などは特にない。楽になりたい、(つんざ)くような凍えを取り払いたいというネルアにとって都合の良い神頼みを胸に嘆願する。


「くだ、ください」

「どうぞ」


 彼は優しくネルアの輪郭に右手を添え、欲しがる肥大した舌を突き出す口元へ左手を向かわせる。粘つく唾液で手が汚れようとも構わず、大きなカプセルを与えた。薬を口にしたネルアは何とかして飲み込もうと喉元を無理矢理開き、体内へ押し込もうとする。

 苦い。金属の味がする。ザラザラとした表面が舌を刺激する。


(味覚も壊れた……?)


 ネルアは無理矢理気管を広げて一思いにゴクリと飲み込んだ。

 心臓が強く脈打つ。

 体全体に熱が伝わり、暖かく、薬が身体に適応しているのか一瞬にして軽く楽さを取り戻していく。それは悦に浸っているかのような蕩ける感覚で、喜悦に侵された脳は早期でもう一度と求めてしまう。


「し、死神さま……どう、か、もうひとつ」

「あまり無理をするな」

「で、でも」


 無我であるネルアは良薬であり、快楽を感じるカプセル錠をどうしてもと言わんばかりに彼へ両手を伸ばした。

 前に出ようとする行いにより輪でぎゅっと喉を絞め付けられている。しかし、ネルアにとってはどうでもよく、今やその薬しか見えていない。


「おね、が……ちょうらい、ぉ、オレに」


 舌が滑らかに動かない。言葉が不明瞭になりながら目の前の彼へと懇願する。

 呆れ顔を浮かべる死神まがいの彼は数秒してネルアが欲しがった同じ物を再度与えた。

 またしても、ざらついた不味い風味が口の中に広がる。


「あ、あぇ……?」


 脱水に限界が来たのか、枯れ果てた身体は薬を飲み込むことができない。ろくな唾液もなく我儘に水分を欲してしまう。


「噛み砕けば一口分の水分となるだろう」


 状況を察した彼は困っているネルアに救いを持ちかける。

 そうしてネルアは指示のまま噛み砕く。丈夫に磨かれた歯で硬いカプセル錠を奥歯で噛むと中央の境から割れ、やがて液体が溢れ出た。

 鉄錆の味と極上の甘い幸福なる匂いが口内全体に広がり、液体を利用しながらゴクリと口腔内を空にしていく。

「あぁ、ぇっ、えへへ」

 反射的に愉楽の声が出る。

 頬は火照り、震える身体で心臓は熱を増していく。

 適応し、心置きない快楽を(もたら)すこの薬に歯止めが効かなくなったネルアは前に出て、呼吸ができないくらい輪に絞首されている。

 薬の方へと勢いよく手を伸ばす。机に座ってネルアを観察したまま動かない彼から力を振り絞って素早く腕を動かした。

 彼は無言で抵抗の素振りもなく、ネルアへ最後のカプセル錠を奪わせた。

 唾液の滴る舌を外気へ伸ばし、薬を早く迎え入れたいという行動のまま汚れた口元へ持っていく。


 ドクン。


 三度目の痺れるほどの刺激が身体に反応を示す。

 力の入ったつま先で椅子に足をつけてはいるが、身体を仰け反らせて椅子がカタカタと揺れる。口には力が入っておらず、舌を出したまま脳内は麻痺していく。

 視界も脳もくらくらと正常ではなくなっていった。

 ネルアの口元からは細胞が化学変化を起こしたあとの酸性の青黒い液体で汚れている。奪った最後の薬からも同じ液体が流れ出た。

 少ない水分で体内を潤わせ、綺麗に舐め取り全てを飲み干す。

 既にネルアの理性は壊されており、強がることも恥らうこともなく、その薬に踊らされていた。

 身体を凍らせるほどの寒気は消え去っており、副作用なのか意識はボーッとしてしまう。ネルアは見えない彼に対して当然なる発言をする。


「なんの、くすり……?」

「薬? なんの事だ」

「い、今の……こ、心地良い、おくすり」


 彼は慈愛に満ちた微笑を浮かべた。

 薬と信じて止まない物体の正体を低い声で答える。


「今のは銃弾。果たしてどんな味で?」


 ネルアの頭の働きがピタリと止まる。

 一瞬にして血の気が引き、精神的な寒気が内側から引き起こされる。

 彼が放った言葉に一切の理解も及ばない。

(じゅう……なんて言った、聞き間違いだ、きっとこれは良薬の)

 戸惑う自殺未遂者の脳は自分の解釈したい内容に書き換えを始める。


「俺は三発分の容器と化したお前の銀の銃弾に磁気を持たせた。(から)の器のそれに血液を注ぎ入れ、警官様へ返却。平たく言うと心臓への試験的な実施をしたまで」


 緊迫したネルアに昨夜の事実を思い出すことはできなかった。

 銃弾なわけがない、とても気持ちの良いものだった、とカクリと首を傾け疑問を浮かべた顔をする。


「お前がフロール・フェリック発祥の受検者ならばビンゴで俺の責任も軽くなる。今や俺は端くれドクターでな」


 言葉の出ないネルアの額にダラダラとした冷や汗が伝う。

(何を言っている? フロール……? 歴史書に記された人物? それが何? 受検者? そんなことはどうでもいい。今はまた)

 あの薬が欲しい。

 暖かく気楽で壮快な気が舞い降りる大粒の薬。


「もう、いっ、かい」


 なくなった銃弾、いいやネルアにとっての良いカプセル錠を求める手足は椅子から落ちそうなほど前に出ている。

 彼はその姿を膝に肘をつき、黙考した姿勢でネルアの調子を見ていた。

 震えた両手は死神まがいへ手が届きそうで届かない距離。沈思している彼にネルアは無闇に手で問いかける。

 その瞬間、首元からぎゅっと鈍い音が鳴った。


「あっ、が!」


 椅子から前へ前へと出てたピンと張るシーツ。結び方に歪性があったのか、変に結び目が背後の首から絞め付け出す。

 急いで外そうと両手を首の後ろに回し、解こうと頑張る。

 しかし、解けない。

 痕はどんどん濃く、つま先で立ちながら痛みと苦しみは(くび)りをやめない。


「く、くる、しぃい……たす、け、おねが、おねが」


 苦しむネルアの正面で口元に手を当て、思考をする彼。瞬きもせずに十字の瞳で銃弾を胃に含んだ対象から目を離さない。

 ネルアの眼球はどんどん天井へ向いており、苦しみ藻掻くその姿を彼はただ平然と熟考の糧として見ている。


 死神まがいの彼は足を伸ばし、机から降りて地に足を着いた。

 椅子の目の前で彼はネルアの右手をとる。自身の左手で添えるように下から掴み、手の甲を自分の胸へ近づけ敬愛を示す。


「もちろん」

 


 ネルアの意識は飛んだ。身体から一瞬にして宙へと抜ける。




 彼は椅子を倒した。




 ガシャンとパイプ椅子が落ちる音。それが雨音の中で響き渡る。

 足をばたつかせる暇もなく、ぐったりと吊るされた警官だった男を青年は見ている。

 血流に制御がかかり、多大なる反応が心臓へと示される。

 脳心有機体の指がピクリと動いた。





***





「…… ?」



 ぼんやりとした視界に明るく眩しい光が入る。

 懐かしい術後の麻酔が抜けきっていないような感覚。数日眠っていたかのようで一瞬しか経っていないような浮遊感のある居心地。


 ネルアが真っ先に目にしたのは黒いタイルの天井。そして点滴の輸液容器だった。


「あっ、起きたみたいだね」


 声を聞き、右隣へ目を横へ移す。

 黒を基調とした狭い個室のベッドにネルアは横になっている。右手の椅子には見知らぬ白衣を着た青髪の男性。

 パッと見たところは人間の姿である男性。しかし、人間にはありえないほど瞳孔が爬虫類のようにぎょろりと大きく、耳はとんがり、指は四本しかないところがネルアは瞬時に引っかかった。


「……奇形?」


 眉間に皺を寄せ、ネルアはその男を分かりやすく(にら)む。寝転んだまま、首には医療用のサポーターが巻かれて上手く動くことができないまま鋭い目を向けた。


「ああ、うん、そうだよ。ボクはここの院長を務めているからね。えっと、じゃあコーネルアス・ズィークフリド君。預けられたカルテの内容を伝え────────」


 ネルアはガバッと起き上がった。反動も使っては右手を伸ばす。話の途中で青髪の奇形が持つ紙媒体のカルテを皺ができるほど強くみしりと握った。


「何故、オレの名前を知っている?」


挿絵(By みてみん)


 大きい声で覗き込む取り方はホラーそのもの。

 ネルアは癖で銃を取り出す構えをする。が、明白ながら手持ちの銃はそこにはない。

 手元を確認したとき、自分の服が白を基調とした患者服に変わっていることに気づいた。


「ひぃっ、ごごごごごめんなさい!! それはカルテと一緒にキミの身分証がレヴィから渡されてて………………って聞いてる?」


 ネルアは自己的にカルテを奪い取り、書かれた文字を黙読する。 

 その間集中しており、院長と名乗る奇形が小さくボソボソと、おーい、などと話していたがネルアは無視を決め込んでしまった。


[カルテ]

【症状】

 ・双極性障害  

 ・PTSD


【メモ】

 ・自殺未遂

 ・自己洗脳の傾向有り

 ・アッパーリミットがかなり低め


挿絵(By みてみん)

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