6.解体
「しっかし、この鳥蛇の死体どうするよ?」
血で汚れた体を泉の水で洗い流しながら、独りごちる。
「焼いて食ってみるか?体は鶏っぽいし食えそう」
「よし、昼めし食ったら解体してみるか!」
少し早い昼食として、リンゴ桃と亀頭メロンを食べて、鶏蛇の解体に取り掛かることにした。
まずは、羽を剥いで・・・1時間以上かけて、羽をむしり取った。
「鶏の肉って、もも肉とむね肉と、手羽肉だろ・・・、ってことは脚と手を切り離せば良いんか?」
ナイフで脚と手を切り離した。
「むね肉はよくわからんな・・・・素人に解体できるわけねえ、あきらめよう・・・」
さらに1時間以上かけて、手脚の肉を切り取り、『森』で拾った大きな葉っぱに乗せていく。
「こんなもんか・・・、体は面倒だから捨てだ・・」
残りは『泉の部屋』のすみっこに穴を掘って埋めた。
そうこうしているうちにあっという間に夕方になってしまった。
ナイフ一本で鶏を解体するというのは、思っていた以上の重労働だ。
「さて、夕食はバーベキューやな」
『森』で薪になる枝を集めてきて、ライターで火をつける。
枝に手羽肉ともも肉を刺して、火にかける。
「塩がないから味付けどうしよう・・・、亀頭瓜をつけて食べてみるか・・・」
肉の上に亀頭瓜を乗せて食べてみた。
「うん亀頭瓜のしょっぱさでなんとか食える・・けど、ちょっと物足りないな・・調味料のありがたみが良く分かるわ」」
「ごちそうさま。どうなることかと思ったけど、なんとかなるもんやな・・・」
扉を開けて『森』を覗くと、もう真っ暗だ。やはり時間は連動しているようだ。
さて、明日に備えて寝るとしますか・・・