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26.同時撃破

「どうなってるんだよこれは一体・・・・」


倒したはずの魔法使いが、あっという間に生き返ってしまった。

魔法使い2人は、杖を掲げ魔力を注ぎ込む。


「やべえって!!」

またも同時に発射された炎と氷の魔法をギリギリのタイミングで避ける。

どうにか回避したのも束の間、すぐに魔法攻撃が飛んでくる。


「このままじゃ、体力が尽きたところでやられる・・・」

ひろとは、スクール水着をびっしょりと汗で濡らしながら、必死に駆け回って魔法の回避を続けているが、だんだんと息が上がってきていた。股間のやけども地味に痛いのでそれも体力をさらに削ってくる。


「・・・くそっ!しょうがない・・・」

ひろとは、このままではジリ貧になってしまうと判断し、パンダのリュックのスイッチを入れる。

パンダのリュックの効果である跳躍力アップが発動し、脚が一気に軽くなる感触が伝わってきた。


「行くぞっ!」

魔法を放とうとしている炎の魔法使いに向かって、ひろとは駆け出し、滑るように距離を詰めた。

跳躍力アップの効果で、一気に肉薄しサーベルで斬りつける。


ギャアアアアアア

ウサギの魔法使いは、胸を切り裂かれて断末魔の叫び声をあげて倒れる。

今まで戦ってきたウサギタイプの敵と比べると、攻撃をよけるでもなくあっさりと倒すことができる。

魔法使いなので、随分と身体能力が低いのだろうか?


倒れた魔法使いは、しばらくすると光を放ち、回復し始めた。


「これならどうだ?」

ひろとは、回復中の魔法使いを追い打ちとばかりに斬りつけた。

腹部を大きく切り裂き、明らかな致命傷を与えたと思ったが、そのまま傷は塞がってしまった。


「くっ!だめか・・」

回復中の追い打ち攻撃は効果がないと分かり、距離をとろうとした途端、氷の魔法弾が迫っているのに気づいた。


「おわっ!!」

あわてて回避しようと踏ん張った瞬間、回復した魔法使いに足首を掴まれバランスを崩す。


パキィイイン

態勢を崩したところに氷の魔法が直撃した。


「んごっっつ!!」

股間に氷の魔法が着弾し、パキパキと音をたてて氷が広がっていく。

「ち〇こが凍っちゃったぁああ~」

ひろとは、必死に足首を掴んだ手を振りほどき、蹴りを入れてひるませたところで、跳躍して距離を取った。


「ち〇こが~・・・カッチンコッチンだょ~」

いちもつが凍ってしまったショックで、わけのわからないことを言いながら泣き出すひろと。

スクール水着の布が貼りついてしまって、動くとめっちゃ痛い・・・


「くっそ~!これはあれだな、片方をいくら倒してもダメってことは・・・漫画とかでよくあるお約束のやつだな!多分!」

ひろとは、涙をぬぐいながら、サーベルを構え直し、何かを思いついたのか飛び出すタイミングを伺うように、魔法使い2体の動きを見つめる。


「今だ!」

魔法使いが杖から魔法弾を発生させ始めたタイミングで、一気に跳躍し氷の魔法使いへと距離を詰めた。

跳躍の勢いを利用して、サーベルを胸に突き刺し一撃でとどめを刺す。


「おりゃあああああ」

ひろとは、氷の魔法使いをサーベルに突き刺したまま、渾身の力を込めて跳躍し炎の魔法使いに突撃する。


ズドン!!

炎の魔法使いの放った炎弾を、氷の魔法使いを盾にして凌ぎながら、体当たりするような形で氷の魔法使いごとサーベルで串刺しにし、そのまま壁に激突した。


ずるっ・・・

魔法使い2体が動かなくなったことを確認して、サーベルを引き抜いた。

ウサギ魔法使いが、回復しないことをしばらく見守った後、ふうっと胸をなでおろし、パンダのリュックのスイッチを切り戦闘態勢を解く。


「1体が回復しないうちに、もう1体をすぐに倒す・・・まあゲームでよくあるベタな攻略方法やな・・」

ひろとは、どや顔で独り言を言いながら、水筒から泉の水を取り出して飲んだ。

凍り付いた股間が、みるみるうちに溶けて痛みが引いていき、完全に回復した。

「・・・ふう、火傷と凍傷のダブル攻撃とはたまらんな・・・・敵さんどSすぎるだろ・・・」


「さてと、ここからどうすれば良いんだって、ええっ!?」

ひろとが、魔法使いの死体の方に向き直ると、いつの間にか死体が宙にふわふわと浮いているではないか。


「なんだなんだ?・・・」


魔法使いの死体がメキメキと音をたてて、形を変えていく。

2体の魔法使いの体が一つになり、黒とピンクの塊になった後、膨れ上がりながら人型の形状に再構成されていった。


「おいおい・・・」

全長3m程度の巨大なウサギ顔の魔法使いが、地面に降り立った。


「こいつがここのボスってわけね・・・」

ひろとは、額に一筋汗を垂らしながら、サーベルの柄に手を掛け、ひとことつぶやき、戦闘態勢に入った。

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