6章
今夜、古本屋に攻勢を仕掛ける。
そう僕が言ったのにこいつらときたらお菓子を食べて夢中にいる。
「そこの菓子屋でかっぱらったグミだ!! 食べると若干痩せられる、なるほどななグミだ」
「なるほどねぇ、空子太りたかったんだなあ。あんた。そんなグミ一つでキョチョになれるわけ無いでしょ、ああ、あんたが太ってミエル」
「因みにあんたはさぁ、キョチョって言うよりハクホウだからさあ。良かったねぇ強いじゃん」
「香子は世界三大美人だからさぁキョチョもハクホウもグミグミのバズーカだからさぁ、ばずーかって高志も言うんでしょ?」
言わねーけどさ。
「ところで僕の作戦を高らかに聞け!!上空から妖気の爆弾を仕掛ける!それで裏門から二人玄関から二人突入だ。ここの古本屋の一族を喰えれば攻撃力が2000上がる妖気の総量も12万上がる。キョチョよりもハクホウよりも美味しいネタだ!」
「美味しいネタは大間のマグロで十分だよ」
と香子。
「美味しいネタねぇ、私はエンガワかな」
「論子はキョチョのご縁のガワじゃないかな、高志は大間のマグロのご縁のがわでしょ」
こいつらの漲る闘志に僕も思わず目頭が熱くなるぜ‥‥‥。高志のノドグロの話がどうのこうの言ってる間にミッションのスタートなのであった。