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5章
「うーん? こういうのさあ、世の中にはさ、あったりさ、無かったりするけどさ。私はある側の人間だったんだなあ!!高志!!これがあんたのいとこの女だ、ズリ飛ばしてやるぞ妖魔!!」
女がなんな女じゃない色々あるかも知れないけど空子の残った方の腕がうねっているのを見て、僕の左腕がうずきはしないかと思った瞬間、微かに力がともったのを見て、僕の人生も始まったのかなと思われた。
「僕さあ、論子に香子の思ってるほど冴えない人間じゃあないんだよね論子に香子はどう思う?」
「我々強えからよ。高志も最近発売されたオンラインゲームの話をしてるんだったらどうぞどうぞ!」
で今日家に帰る途中で見たニュースによると妖魔の力に覚醒した世代が今の高校2年生の世代らしい。
世の中面白いことは無いに等しいけどでもそれは面白い側の人間と普遍的な人間側のはなしであって空子の腕がうねって生えてきたのを見ては嘲笑が湧く僕なのであった。