第1話 1話みたいな1話
初めまして。
山下晴と申します。
唐突にこんな話を書いて残したい!という気持ちが先行して最初はプロットすら考えずひっそり書いてた作品です。
ベタな恋愛がしたい。個人的な願望も込めたお話です。
1文、1文字でもお読みいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
「付き合ってください!」
この一言が、言えない。心臓の音が耳にまで聞こえてくる。
あぁ、早く言えれば楽になれるのに。
喉の奥の方に言葉が詰まっているような感覚。
ココロでは何度も復唱しているのに口に出せない。
僕は今日、目の前の女の子に告白するんだ。
目の前の女の子に―
「ナオ、早く起きなさい。」
「んむぅ・・・」
今時そんなベタなセリフで起こすな。母よ。
「いっつも遅くまで起きてるから起きれないんだよ!」
「うっさいなぁ、わかってるって」
「まったくもう・・・」
はぁ・・・早く一人暮らしを始めたい。
親に何も言われない朝を過ごしてみたいもんだ。
僕は寝ぼけながらも支度をし学校へ向かう。
いつもと変わらない日常、普通。
僕は普通が、あまり好きではない。
普通に暮らして、普通に学校へ行って、普通に友達と遊んで。
そんな生活が、嫌でたまらなかった。
「おう、ナオ」
「ん? あぁ朝陽か」
「あぁってことないだろ! 一緒にいこーぜー」
「ん」
こんな友達との他愛もない会話も普通に感じてしまう。
普通ってつまらない。
「そーいえばさー俺の彼女がー」
「なんだ。お前ののろけ話なんて聞きたくはないぞ」
「いーから聞けって! あのな、アイツまじおかしいのよ。この前デートしに行ったらめっちゃフリルついたやべー服着てたのよ! まじ普通の服着ろってな・・・」
「ふつう・・・」
「そうやん! お前彼女作れよ!」
「は!?」
突然言われた。 朝陽とは小学生からの仲だがそんなことを言われたのは初めてだった。
「いいやん、彼女作ればお前の好きな”普通じゃない”生活送れるぞ~?」
「マジか!」
この瞬間、僕は彼女を作ることを決意した。
こうして狭山 尚の普通じゃない人生が始まるのであった・・・
前書きに後書きみたいなことを書いてしまったので後書きは書くことがなくなってしまいました。
後書きは制作の裏話などお話しして僕のことを知ってもらえればと思います。
今回は僕のことを。
突然ですが、ベタな恋愛にあこがれませんか?
僕は、めちゃくちゃあこがれています。
実は僕もお付き合いさせていただいている方がいるのですが、もうかれこれ5.6年は遠距離恋愛状態です。
年内に何回かしか会えません。
みなさんの想像するベタな恋愛って週に何回か会わないと気が済まない彼女さんとかべったりくっついてイチャイチャしているカップルとか思いつくかもしれませんが僕にはあんまり経験がありません。
はぁー、羨ましい。
2話目で発散させます。笑
お読みいただきありがとうございました。
p.s次回は文章量増やします。