「詩をかいて」「湯気と雨」
「詩をかいて」
きみが詩をかいて
死をかいて
死をだいて
胃をはいて
身をやいて
だってぼくには語れない
きみのこえはみえてない
このままじゃさわれない
とめどなくあふれる
しだけがそこにある
きみが詩をかいて
屁をこいて
地をはって
絵もかいて
「湯気と雨」
コーヒーの湯気が空に溶けていく
彼女の言葉は僕にまで届かず
窓の外の雨ばかり見ていた
激しく音を立てて窓をたたく雨粒
硝子を伝い降りていく
どんよりと暗い街並み
雨を切って走る車の群れ
彼女の怒声が立ち消える
僕たちはなんだったのか
雨はさらに激しさを増していく
口にしてみたコーヒーはもう冷めていた




