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漫才『イカしたキャッチコピー』

作者: 家紋 武範

二人「どーもー」


ツッコミ「テージです」

ボケ「ケンです」


二人「二人合わせて、子育てハリケーン!」


ボケ「今のが、本日のお笑いハイライトです!」

ツッコミ「いやいや、コンビ名で笑って貰おうなんて思ってません。ボクが小曾田(こそだ)悌司(ていじ)で、彼が小針(こばり)健司(けんじ)なんで、こういうコンビ名なんですね。親から貰った名前なんでウケるつもりは毛頭ありません」



ボケ「忘れられない夏が来る」

ツッコミ「突拍子もないな。なにそれ。夏も終わって久しいよ? 来ることに違いはないんだけどさぁ。でもそうだね。忘れられない夏。そんな青春なかったぁ。キミはそんな夏があるのかな?」


ボケ「あきらめられない夢がある」

ツッコミ「テーマ変わっちゃった? あきらめられない夢。そうだね。やっぱりお笑いで天下を取る。みたいなのが夢かな? キミは?」


ボケ「孤独な夜を通り過ぎ」

ツッコミ「会話がなりたたない。でもそう言うキレイなコピーみたいなのを言いたい気分なのかな?」


ボケ「虹の向こうになにがある」

ツッコミ「キレイ。たしかにね。気になるよね。虹って空にかかった橋みたいだもんね」


ボケ「二次元に愛する人がいる」

ツッコミ「……うん。虹とか、愛とかキレイだよね」


ボケ「グラビアアイドル興味なし」

ツッコミ「ホントに? 若干引いた」


ボケ「付き合いたいとは思わない」

ツッコミ「なにその強がり。もっと自分からガツガツ行かないとダメだよ。いますよね。そう言う人」


ボケ「説教一切受け付けず」

ツッコミ「受け付けろよ。キミのために言ってやってんだよ。ダメですよね。本とかネットとかのアニメの女の子ばっかり見てちゃ」



ボケ「森の中、緑の風が吹き荒れる──吹き抜ける!」

ツッコミ「言い直すな! 何回稽古してると思ってんだよ。吹き抜けるですよね~。森とか緑の風とかキレイですよ。うんうん」


ボケ「山に(きら)めく光あり」

ツッコミ「そうなんですよね。ご来光とかキレイですよね。ダイヤモンドみたい」


ボケ「山はお尻に似ています」

ツッコミ「んなことねーよ。何言ってんの? 下ネタに一か八かの賭けに出ないで」


ボケ「おっぱいにも似てます。よね?」

ツッコミ「誰に聞いてんの? キレイなこと言うネタじゃないの? キレイなこと言うネタって何だよ!」


ボケ「よく見るとビーチクも……」

ツッコミ「ついてねーわ。どこの山なのそれ。逆に教えて」


ボケ「やっぱり本物見てみたい」

ツッコミ「そらそうだ。やっと素直になってくれたか」


ボケ「ただ今恋人募集中」

ツッコミ「ボクも」


ボクも「そろそろおウチに帰ろうよ」

ツッコミ「勝手に終わらすな。もういいよ。どうもありがとうございました。ジャジャン」



ボケ「とうだいに入ったオレがいる」

ツッコミ「終わったんだよ? ボクがジャジャンと言ったら終わり。分かる? それになんなのとうだいって。平仮名じゃ大学なのか海に立ってるやつか分からないミスリード」


ボケ「竜にも勝ったオレがいる」

ツッコミ「あからさまなウソつくな! 竜自体がいないんだよ? なんなの? モテたくなって言い出した?」


ボケ「ソシャゲで全国トップレベルのオレがいる」

ツッコミ「ゲームの話かよ。モテる要素にはマイナスだよ? いい加減にしろ。ジャジャン」

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― 新着の感想 ―
[良い点] ボケが独走してツッコミの台詞で笑わせるスタイルは好きです。私の脳内ではハ〇〇チがアテレコしてました。
[良い点] 字余り七五調というか8-5 はビートに乗せて歌いやすいと聞いたことがあります。 (聞きかじりで良く分かってはいませんが) ボケが小学生みたいに純粋に笑顔で、気をつけして観客に発表しているよ…
[一言] これかなり難しいですよね。 私も書いてみたいと思ったのですが、全然面白くできる気がしません。 お笑い芸人ってすごいんですね。
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