表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

7話 少女-2

あの少女の背負われついたそこは、見た人が9割以上は同じ感想を抱くだろう。




魔王の城だこれ




くっそデッカいし何か黒いオーラ出してるし絶対物語終盤で来るとこだよここ。え、てことはこの子何?魔王の関係者?



いや、待て慌てるな。まだ魔王の城とは確定した訳ではない。こういった趣向の家を建てる種族の子かもしれないしな。




おんぶされたまま女の子が城の扉に手をかけ扉が開かれる。




「「「「おかえりなさいませ」」」」




やっぱ魔王城だわこれ。

扉開いた瞬間様々な亜人達が出迎えの挨拶、個々の一人一人がえげつないオーラを放ってる。多分俺ぐらいなら2秒ぐらいで殺される。




それよりも奥にデカイ椅子に座ってるスゴイ鎧を纏った人物。そこに存在するだけで周りの空気が数倍にも重く感じる重圧。直感というより確信に近い、魔王だ。



ただ扉開いたらそこは玉座の間で魔王がコンニチハしてるとか殺意高すぎだろ。SAN値チェック失敗してたら発狂しててゲームエンドだわ。



「ただいまー!パパー!」



まぁ予想はしてたけど この子魔王の子だね



「おかえり、愛する我が娘よ」



先程発していたオーラとは一変、こちらに向けられるそれは父性を込められた暖かみのある気だった


「娘よ、それは拾ってきたオモチャかい?」


「うん、そうだよ。ペロっていうの!」



おうおう人をオモチャ呼ばわりとは言ってくれるじゃないか。おめーこれがゲームだったらレベル上げまくって蹂躙してたとこだぞこの野郎。ただ今回は俺がゲームの中って事だから勘弁しといてやるよ。



「そうかそうか、それなら乱暴に扱っちゃダメだぞ?壊したらお掃除大変だからね。」「はーい」



うわー怖いなー、お掃除ってなんだろうねー、僕わかんなーい。



「よーし、そしたらペロちゃん遊ぼう!何して遊ぶ?」



とりあえず痛くないのでお願いします。



「えっとここがお料理部屋で、あっちが野球部屋で……」


1つ分かった事が魔王城の半分以上がこの子の遊び部屋って事だ。1つ1つが広く何種類も部屋がある。


こんなにも部屋あるとか魔王どんだけ娘にぞっこんなんだよ。



「ゲーム部屋とかあるか?画面みてポチポチ押すみたいなの」



これだけ娯楽部屋があったら流石にゲームぐらいはあるだろう。流石にテレビゲームとか無いと思うがな。 何よりゲームなら危なく遊ぶ事が出来る


野球とかやってあの力でボールとかぶつけられたら肉片になる


「あるよ、こっち」




「うぉおおぉお!!今甲羅当てるのはダメだってマジで待って待って……ぐわあぁぁあ!!!」


「あははははは!!」


正直魔法が存在するこの世界でゲームとかの電子機器は存在するかもしれないが性能などは発達してるとは考えにくく期待はしてなかった。


ただ実際やってみたら普通に面白く向こうの世界と大差は無い。ソフトをよく見てみたら魔力が込められており多分それを使って画面に映し出してるのだろう、正直あんま理解出来てないけど



「あー面白かった。次はどれで遊ぶ?」


「あー……すまないがそろそろ家に帰りたいんだが」


結構な時間遊んでいた為時刻は丑三つ刻は回ってるだろう。冒険に出てのもあって眠いし2人が心配してるだろうしな。


「えー、嫌だ!」


「いや、そこをなんとか。眠いしまた遊ぼうか」


正直帰って風呂入って寝たい



「駄目、帰っちゃダメ!」


「ならココで寝るね。」


絨毯敷いてあって余裕で寝れる

コントローラ置いて横になろうとした瞬間


「寝ちゃダメー!!」



少女の手元にあるコントローラが投げられ凄い勢いで向かってくる。ただ物凄く速いのにそれはゆっくりに見え過去の記憶が鮮明に頭の中に流れていく


なるほど、これが走馬灯ってやつか。初めて観た







パァン!!と何かが弾ける音が部屋に鳴り響く



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ