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3話 冒険

見てくれてる人いらっしゃったら遅れてすみません。

3人のゲームの中の容姿描写してなかったので、


結城

黒髪のショートヘアーで背は170後半。顔は目つきが鋭くキツネ顔と印象着くが顔は整ってる。背中に傷があるが何かかっこよさそうという理由でつけてある。


拓海

金髪のショートヘアー。背は2人より少し小さく顔付き中性的だが幼さはなく美しいと印象つけられる。肌のスキンは少し薄く設定してある。


大輝

銀髪のオールバック。背は結城と同じくらいで雰囲気は明るくどこか野性的な感じ。肌は浅黒く健康的な日焼けと感じられる。

「うひー、緊張してきた。」


「受付は可愛いこだったらいいなー。」


「2人とも変な事しないでよね、僕まで変な奴に見られると嫌だし。」


今俺たちはギルドの前に立っている。昨日街を見て回った時にもみたが改めてみると想像以上にデカイ。俺たちが通っていた学校の体育館ぐらいあるんじゃないか。


「そ、それじゃ入るぞ。」


俺は意を決して扉を開く。すると外からは聞こえなかったが中からは凄い冒険者達で賑わっていた。中には朝っぱら呑んだくれてる奴もいれば冒険者同士で腕相撲大会な様なものもやっていた。


そうそう、こういうのを待っていたんだ。ギルドの外観と入る前の印象では固っくるしい雰囲気だと思ってたがこのいかにも冒険者って雰囲気がたまらない。語弊力がないが気にするな。


女性の冒険者の姿も多く、中にはほんとその格好で敵の攻撃守れんの?って際どい装備をした冒険者の姿もある。後ろで「えっちだぁ…」って声が聞こえたが空耳だろう。


「おうおう、にいちゃんあんまみた事ねえ野郎だな。」


突然知らない男性から声をかけられた。やばい絡まれた怖い。

その男性の見た目は鎖帷子の様な防具を着ており腰には一本の剣が装備されており正直初期アバターみたいだった。


「実は昨日冒険者になったばっかりなんですよ。」


「ほぉ、そうなのか!その後ろの2人も連れか?」


「そうっす!よろしくお願いしますね先輩!」


大輝は軽い口調で言葉を交わし軽く会釈する。それに釣られて拓海もあわてて会釈する。


「お!よろしくな!こいつぁイキのいい新人が入って来やがったな。」


大輝のお陰でこちらの印象はいいようだ。こういう時ほんと助けになる。


「昨日なったばっかりならまだ登録とか済んでないだろ? ならあそこにいる受付の中にいる一番背と胸が小さい子に声かければ大丈夫だ。ただ本人の前で言ったらダメだぞ、怒るから。」


そう言って彼は顎で場所を示す。その先には他の受付の方に比べると明らかに幼く、一目でこの女性だと分かった。


「ご親切にありがとうございます。あの、えーっと…」


「あ、名前がまだだったな。俺の名前はああああだ」


一瞬何のことが理解できなかった。喋ってる途中に自我が崩壊なさったと思ったぞ。ああああってマジでゲームとかでしかあり得ない名前だぞ。いや、ゲームの中にだからおかしくないのか?


「ありがとうございますああああさん。自分の名前はハオウでこっちがたくみん、こっちはルシファーです。」


「おう、3人とも頑張れよ!」





「すみません、冒険者の登録に来たんですが。」


俺は目の前の女性というより女の子といった方が正しい様なする人に声をかける。


「はじめまして、私ソフィーと申します。よろしくお願いしますね。招待状の方はお持ちですか?」


俺は2人から招待状を預かりソフィーさんに渡す。


この時に俺の招待状が真ん中になるようにして渡す。何故かというとそれが俺に対する精神的ダメージが少ないからだ。


昨日のような感じだと周りの人間がいてもしも2人の後に俺のジョブが分かると周りの落胆っぷりは凄いだろう。

逆に俺のジョブから分かるとして残り2人のジョブが判明すると物凄く盛り上がるだろう。

前者は昨日体験したし後者は俺自身がいたたまれなくなるだろう。

だから2人の招待状の間に挟むことであいつら凄いのか弱いのかという状況にする。これが俺への精神的ダメージが1番少ないはずだ。


ソフィーさんは最初の招待状を開け中身に目を通す。一通り見て俺の招待状を開ける。


あれ?驚かないの?


「招待状拝見いたしました。何の問題もありませんでした。たくみんさん、覇王さん、ルシファーさんこれからよろしくお願いしますね。」


ソフィーさんがお辞儀したので俺たちも合わせてお辞儀をする。あれ?俺たちのジョブにはノータッチ?


「何となく言いたいことは察しますよ。最近はそういう方少なくなりましたがその人のジョブを妬んだり馬鹿にしたりする方がいますからね。」


この世界でのジョブというものはその人に宿る潜在能力みたいなもので変えることは不可能らしい。例えば俺がソーサラーに転職したとしてもソーサラーの真似事をする遊び人って事になるらしい。昨日こっそり1人で神殿に行き転職しようとして無理だとディーネさんに教えてもらった。

話を戻すと昔は珍しくジョブの人間が出てくると一部の人間が妬み集団で嫌がらせなどもあったらしい。逆にハズレジョブだとその人物を嘲笑い酒のネタにしてたらしい。そういった人物は皆強くなるため努力せず弱いのはジョブの際にする奴らだったらしい。そういった人達はギルドからしても癌のような存在だったらしく最近はそういった人物はいなくなるように取り締まってるらしい。


俺たちのジョブを当てはめてみるとそういった人間達からしたら格好の的のようなものである。その事を察してソフィーさんは気を使ってくれた。マジ天使。


「覇王さんはこれから沢山の困難があると思います。それでも自分に負けず頑張ってください。たくみんさんとルシファーさん、お二人はとても才能に恵まれていると思います。ただそれに奢らず慢心しないように心がけてましょう。私は3人が立派な冒険者になることを願いますよ。」


「「「はい!がんばります!」」」


最初ちっちゃい幼女としか印象なかったがこうして話していく内に物凄く頼りになる女性だと思った。流石に最初の印象は失礼すぎるか。


「それと別件何ですが先程ああああさんと何か話されてたようでしたが私の事について何か話されてませんでしたか?具体的には身体の事や発育について。」


突如先程の優しい雰囲気から一変冷たく鋭い雰囲気を纏った様に見える。やばい返答ミスると俺まで被害を受ける。


「自分達は何も言っておりません!」


「なるほど、分かりました。」


すまない ああああさん。あんなに親切にしてくれたのに恩を仇で返すような事になって。俺は悪くねぇ!

あとこの人の前で胸と背の話は絶対やめておこう。怒らせちゃいけないやつ。


「早速冒険に出て見たいんですが僕たちでも出来そうな仕事とかありますか?」


「えっとそれでしたら……これなんかどうですか?」


紙束をパラパラめくりその中から一枚を抜いて渡して来た。そこには[スモールプラントの伐採、駆除」と書かれていた。



スモールプラント

主に森の中に生息しており、戦闘力は脅威ではない。

ただ放置していると成長していき[ビッグプラント]最終的には[ジャイアントプラント]に成長する。

[ジャイアントプラント]のレベルだと一流の冒険家でも苦戦する程強くなるため定期的にスモールプラントを狩らないといけない。

ただその茎や葉は食料としてかなり有能でサラダの具などにも使えるらしい。


「ここから西の平原の向こうにある森のスモールプラントの数が増えて来たので数を減らしに向かって貰いたいと思います。触手で攻撃してきますが敵自体は動く事ないため比較的倒しやすいモンスターですね。剣士であれば斬ってその素材を売ればお金になるのでおススメですよ。」


「ならそれでよろしくお願いします。」


受注した後森へ行く時の必需品をソフィーさんに教えてもらい、俺たちは森へ向かう。ついにこの世界で初めての冒険ってこともあり3人とも思わず笑みがこぼれてしまう。敵自体は大した事ないらしいがそれでも楽しみで仕方がない。








「早くこいつらを魔法で一掃してよぉおーー!!」


前衛の拓海が叫ぶ。この戦闘はかれこれ20分ぐらい戦っている


「そうしたらお前まで吹っ飛んじまうだろ!」


「結城も戦ってよーー!!」


「もうこれ以上死にたくねぇよ!」


実は森に入ってから俺は2回ほど死んでいる。1回目は触手に絞め殺されて2回目は魔法に巻き込まれて爆散した。

2人は俺が死んだ後死体に光が纏目を覚ましたらしい。流石に魔法で爆散した時は2人とも絶望してたらしく目を覚ました時ワンワン泣いてる2人から抱きつかれたのは何事かと思った。


一応持って来ておいた冒険者の書によると、


もしこの世界で命を落とした場合ですが貴方達の元々の肉体ではない為時間が経てば復活するようになっています。ただ本来この世界での死からの生還は一部の魔法やアイテムを除いて有り得ない事のため注意した下さい。


そういやこの体ゲーム始める前に作った体だったな。

普段とあまり変わらなかったからそこまで気にしてなかった。


「もう僕ごとでいいから魔法ぶっ放してよ!!結城より防御力あるはずだしスキル使うから!ちょ、いやぁああ!!」


「分かった!ならせーのでいくぞ!いいか!?せーのっ!!」


「ちょっと待て俺がまだ逃げ………」







「はぁ、本当散々だったよ…」


先程まで木々で生い茂ってた森だが俺達のいる辺りは少し広い野原になっていた。


あの後魔法の攻撃で一瞬で片がついた。拓海はパラディンのスキル[ファランクス]っていうので魔法の爆発から身を守り致命傷にならずに少しの怪我で済んだ。俺も爆発に巻き込まれて致命傷で済んだ。


「次はもっと対策してから行こうね。もうあんな目はこりごりだよ…」


何故ここまで拓海が疲労しているかというと、あの植物の触手に問題がある。その触手はビジュアルは問題ないがなんかヌメヌメした液体を帯びている。

俺は一瞬で絞め殺されたが拓海と防御力だとダメージはないが体に纏わり付いてきてすごく気持ち悪いらしい。


「何でお前女性キャラにしなかったんだよ。それだったら眼福だったのに野郎の触手プレイとか見たくねぇよ。」


「そうだそうだ!もっと俺たちにサービスして!顧客の求める物を意識して!」


俺はその言葉を発した後ただならぬ殺気を感じた為街の方へ駆け抜ける事にする。逃げる途中に大輝の足を引っ掛けるのを忘れずに。








「おかえりなさい。その様子だと結構大変だったみたいですね。」


あの後2人とも拓海に捕まり軽くいじめられた。まさか先に捕まった大輝が魔法で俺を吹っ飛ばして拓海に引き渡すとはな。目覚めたときもう一回意識消えて欲しかった。


「ではスモールプラントの伐採とその草の採取量の分を合わせて2万ゼニーです。お受け取り下さい。」



俺はソフィーさんから渡された袋を受け取りそれを2人に渡す。俺が持っておくと遊び人のスキル[浪費癖]により所持金が減っていく為だ。俺自身使わなくても勝手に減るから困る。冒険に行く前に準備する為にアイテム買ってた時に所持金足りなくてとても焦った。


「この後何処かで夕食の予定とかでしたら採取してきたスモールプラント分けましょうか?この近くの料亭だったら頼めば調理してくれますよ。新鮮なスモールプラントはとても美味しいんですよ!」


俺たちは言われた通り近くの料亭で食事する事にし、食材を調理してもらうよう頼んだ。そこの料理は美味しく中でも俺達が狩ってきたスモールプラントは絶品であった。とてもみずみずしくそのシャキシャキ感はたまらなかった。例えると濃厚なきゅうりを食べてる様だった。 ただ拓海はあんな目に遭ったせいかそれには余り箸が進んでいなかった。


後日、俺と拓海の腹の調子がすこぶるよかった。




「はぁー今日は楽しかったなぁー」


「僕は散々だったけどね。」


「俺も散々だったがな。」


料亭を後にし家に着き身支度を済ませあとは寝るだけの状態でベッドの上で休む。


「明日はどうする?またソフィーさんに依頼見繕ってもらうか?」


「いや、明日はちょっと工房とか行こうよ。これからお世話になるかもしれないからね。」


「俺は温泉に行ってみたいな。さっきその辺の人に話を聞いたらこの辺の温泉はバフがかかるらしいから行ってみて損はないと俺は思うぞ。決して混浴だからとかではないからな。」


3人で明日の予定をあーだこーだ言っていたが3人共はじめての冒険の疲れからか眠るのにさほど時間はかからなかった。



今日はとっても楽しかったね!明日はも~っと楽しくなるよね!ねっ××太郎


3人のスキル


拓海

ヘイトコントロール

敵の注意や狙いを引きつける効果。スモールプラントに集中して狙われてたのもこれのせい。


大輝

魔導強化

全ての魔法攻撃にプラス効果が加えられる。メラゾーマではない、メラだ状態になる。


結城

ゴールドシュート

所持金の一部を使い敵に向かい打つ技。ただぶつけるだけなので威力は余りない。散らばるので後で拾うのが面倒。

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