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第86話 仕方が無いので召喚してみることに(2)
晋作の側で川を覗き込み、スライム退治! 討伐! 自分の実力を試してみたいと言っていた美麗が、晋作と江乃、瀬名の三人へとぼくの子供ではないとか、他人が聞けば誤解をするような可笑しなことを告げるなとプンプンと諫め。
「……それに晋作がなんの訓練もしていないのに魚を掬う網を仙術で制作できたのは、御父上さまからちゃんと仙術スキル《《制作》》が譲渡されているからでしょうに……。普通は、わらわたちぐらいの年齢の子はそんなことはできないよ」とも告げてくれて、美麗は父親のぼくのことを庇ってくれたから。
ぼくはほっと胸を撫でおろし安堵して、よかった、よかった、美麗ありがとうと心から感謝、感激するけれど。
「まあ、そうだけれど……。でも俺、暇だから父上さまに遊んでもらいたい……」
しかしこの通りで、晋作は暇を持て余しているからブツブツとまた不満を漏らし始めだすから、ぼくは我が家の王子さまの不貞腐れた様子を見て、何かよい策はないか? と考える人へとなり、「う~ん」と呻りながら思案をするのだった。
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