第85話 仕方が無いので召喚してみることに(1)
うぅ、ううう、マジで困った……本当にどうしようか? と頭を抱える僕……。
我が家の王子さまと姫さまの父親のぼくに対して大変に冷酷で冷たい言葉……。
そう晋作と江乃の二人は、自分たちはぼくの息子、娘ではなく、シルフィーとプラウムの二人が浮気をしてできた他人の子かもしれないから、本当に我が家に伝わる秘伝の奥義が伝わっているか、調べる必要があるのだと。
只今川で洗濯板を使用して、自分の腕を使用して洗濯をおこなっている手が空かない、猫の手もかりたいぼくへと、自分たち二人が大変に暇を持て余しているから告げ、嘆願をしてきた。
だからぼくは顔色を変え、頭を抱える……。
まあ、そんな様子のぼくへと更に止めをさすように。
「パパ~? 瀬名は、兄さまや姉さまの言われる通り、パパの娘ではないのですか?」
晋作と一緒に川へと覗き込んでスライムを目で追っていた瀬名も頭を上げ尋ねてきたから。
僕が『違うよ!』と、自分の顔を引き攣らせ作り笑いをしつつ三人へと告げる前に。
「あんたたち三人可笑しんじゃないの? 仙術スキルの《《能力譲渡》》の件は、母上さまたちが御父上さまへと威張って告げて、自分の子供なのだからわらわたちの面倒もちゃんとみるようにと告げたときに、わらわは丁度その場にいて話を聞いたから、あんたたちの御父上さまへと言っていることは単なる悲運を妄想しているだけ……」




