第82話 洗濯を始めます(5)
「えぇ~、瀬名、スライムを触ってみたかった。触ってみたかった……。兄さまスライムを掬ってください。掬ってください」
自分の腕と腰を振りつつ我儘を言い始めるけれど。
「母上たちが意図的に放流している物だから、野生のスライムとは違うから、父上があれは捕獲したら駄目だって、今言っただろう。だから駄目だ! 瀬名! 我儘を言うな!」
おっ! これは凄い! ぼくは晋作が我儘を言う瀬名を叱る姿を見て──晋作はお兄ちゃんらしい、凄いな! と一人っ子だったぼくは、自分の息子の《《これがお兄ちゃんだ》》! の様子を見て感心すれば。
「だって~、瀬名は暇です! 暇で仕方がないです! 瀬名は兄さまや姉さまたちのように一人遊びをするのが苦手なので暇です~! うわぁ~、うわぁ~、ん!」
今度は、瀬名は小さな子供がよくする行為……。
そう地面に横たわり手足をバタバタとしながらテンプレ通りに寝くじをくり、自分は暇だ! 暇だから遊んでくれと上の三人へとアピールしつつ泣き喚くけれど。
これも我が家の正午前や午後のお昼寝タイムによく起きる自然現象だから。
「…………」
江乃は相変わらず無視して一人蹴鞠……。リフティングのプレイを続行中……。
そして晋作はお兄ちゃんだから、寝くじをくり、我儘を言う、妹の様子を見て「はぁ~」と大きな溜息をついて、その後は?




