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第683話 雷神ライ!(5)
「……初めましてに、なるのかな? 隣国のオークの女王ライさん……。僕が隣国は、ウイングルの国王で、君が今、切り殺そうとした彼女の夫だから。僕も自分の妻を君に殺させる訳にはいかないから邪魔をしてごめんね」とも。
僕はライへと説明し、謝罪をすれば。
「メロウ大丈夫かい?」
僕は地面に仰向けでいるお妃さまへと声をかけ、手を優しく差し伸べた。
「……ふぅ、後少しでやばかったよ。あんた……。ライに一刀両断とはいかないけれど。切り殺されるところだったよ」
メロウは苦笑いを浮かべつつ、自分の手を伸ばし、僕の腕を強く掴んだから。
僕もグィ! とメロウの腕を強引に引き、上げ、身体を起こせば。ライのことなど放置……。無視して。
「メロウ、何処か痛いところはないかい? と言うか? 体中が傷まみれじゃないか……」
僕は自分の御妃さまが着衣をしている甲冑の隙間……。コイツ! メロウもそうだけれど。
アイカやエリエ、サラ……。




