第7話 やっとお目覚めかい?(2)
だから、ぼくの特殊スキルって何なんだ? と考える。
そもそもぼくを召喚したのは、藍華姉ちゃんが婿養子にするためだったわけだから。
僕に特殊スキル……。
そうぼくが生前日本で観て、見て、読みしていたアニメやマンガ、ライトノベルのチート主人公みたいな特殊なスキルをぼくが所持していない可能性だってあるわけだから。
ぼくって、ただの女神さまたちの種牡馬的な立場なのかもしれないね?
だってアイカの説明だと、義父はぼくたちの結婚には賛成派ではなく反対派で、ぼくのことを日本から抹消するつもりでいたというか?
ぼく落雷に撃たれ死んだと言うことは?
ぼくは義父に殺されたといっても過言ではないな? と思えば。
ぼくは自分の妃に色々と尋ねたい衝動に駆られるけれど。
しかしこの通りで……。緑色の魅惑的な肌を持つオークの女神さまは、今は疲れ切って睡眠中……。
先ほどもぼくは数年ぶりに藍華姉ちゃんとハッスル! マッスル! してお互いが深く愛し合ったけれど。
その時もぼくの緑色の肌を持つ、麗しく、妖艶な女神さまの方もスキルの説明なんてせずに嬌声ばかりあげ、獣化していたから、結局一番大事なことは何一つぼくは聞けていない状態であり。
ぼくも目覚めて気がつけば、侵入者が背後に迫るから、自分の顔が真っ青になり、ぼくはどうしよう? と焦る。
しかし理系のぼくは、アニメやマンガ、ラノベの主人公たちが首を揃え告げる。
魔法発動はイメージと集中なのだ! を思い出し、ぼくは頭の中でエタノール、C₂H₅OHの燃焼を思い描き、その計算式を書き始める。
「母上さま……どこですか……?」
僕が脳内で色々な化学物質の計算式を書き始めると、小さな女の子の泣きそうな声が耳に届く。
だから僕は驚愕して後ろを振り返ると、小さなオーク族の少女がぼくを見て息をのむ。
ぼくはオークの少女が絶叫する前に、思わず。
「うそ~?」と声が漏れるが。
オークの少女もぼくに続いて「うそ~?」と絶叫染みた大きな声をだせば。
「母上さまはどこ? どこにいるの?」
オークの少女は狼狽しながら、自分の母親──アイカの姿を必死に探し始めた。
(お願い)
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