第622話 兵糧攻め開始!(5)
告げた。
「そうなんだ!」
「マジで?」
「すげぇ~!」
「集落を占領する度に神輿に乗るの?」
「ええなぁ~」
「ええじゃんか~!」
「家の子も連れて行ってあげてよ。父ちゃん~!」
ミィの産んだ子が王である僕の名代をしていると聞き、御妃さま達が羨望の眼差しを向け、歓声を上げたり。自分達の子が出遅れた! 出世が遅れる! と絶叫を多々上げ始めるから。
僕は「あっ、はははははは」と苦笑いを浮かべながら。『困ったな~』と思いつつ。『みんな仲良くして欲しいな~』と、幸先不安になりながら。
「うん」と御妃さま達に頷いて。
「──他の子達もそろそろ、かな? と僕も思うから。子供達に戦の仕方や領地経営の仕方を父親として教えるためもあるから、北伐へと参加をした訳だから。みんなも慌てなくても大丈夫……。それに我が国の領地って広大にあるから心配しなくても大丈夫だよ。あっ、ははははははははは」
と苦笑いをすれば。
「──あんたらさ、遠くの敵はどうでも良いんだよ! うちらは今、前方の敵……。あの集落には雷神の異名をとる、ライがいる事を忘れるんじゃないよ!」
キャキャと大騒ぎ──!