第63話 ママは狩りに、パパは川へと洗濯(7)
ぼくは瀬名の情操教育も兼ねて、大袈裟に声をかけつつ微笑みかけながら、頭を優しく撫で、褒め称えると。
「……そんなこと誰が見たってわかるし」
「そうそう」
「何の自慢にもなりませんは」(プンプン)と。
ぼくが瀬名ばかりを褒め称えるから、家の甘えん坊のお兄ちゃんが直ぐに不貞腐れ、美麗も兄に続き不貞腐れ……。
そして一番珍しいのは我が家のツンツン姫さまが、父親にデレて不貞腐れるから、ぼくも正直驚愕……。ぶったまげた! と思うけれど。
我が家の子供たちは、まだ母親たちが産んだ子供が一人目、二人目といった感じだから、母親の方は独占できるけれど。
父親はぼくだけだから、各自各々が独占ができないと言うか? 自分たちよりも一つ年下の瀬名がいるから、ぼくがどうしても瀬名に付ききり……。
そして上の三人も瀬名相手になるとどうしても自分たちはお兄ちゃん、お姉ちゃんだから、瀬名に父親は基本譲り、自分たちは寂しい思いをするようになるから。
ぼくもできるだけ、上の三人が寂しく切ない思いをしないよう心掛け。
「そうか~、晋作も美麗も江乃も偉い、賢いから、パパが沢山のゴミを異次元ポケットからだしたら何かを制作するとわかったんだね。──本当に三人は賢いな! 偉いな! 流石瀬名のお兄ちゃん、お姉ちゃんだ! パパは本当にビックリしたよ」と。
ぼくは瀬名から晋作、美麗……江乃へと視線を変えながら優しく微笑みつつ、順番に頭も優しく撫でながら三人のことを褒め称えたよ。




