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第586話 逃走(28)

(おっ! そうだ! 俺もフォンジ卿と同じく王の許へと行き、謝罪をしよう……。俺はあくまでも王族の身内衆から騙され、唆されて、盟主として祭り上げられただけで、王に楯突くのは本心ではなかったと。だから王よ。私目の事をお許しくださいと泣き真似でもして、領地返上をすれば。あの甘ったれのクソガキが俺の言葉を鵜呑みにして命を救ってくれるに違いない。そしてフォンジ卿のように娘と息子を人質に……と言っても、俺にはまだ人質に出すような、息子も娘もいないから。俺の妃の中から好きな女を選んでいいから、人質としていくらでも連れて帰ってくださいと歎願すれば。あのスケベなクソガキは必ず俺の命を救う筈だ! わっ、はははははは)


 まあ、ジタンは脳内で高笑いを浮かべ、してやったりと思う。


 しかしだ! 世の中は、そんなに甘くはない! フォンジ卿(義父)の時は最初っから領地没収、人質をだすことで許す気でいたのと。あれはシルフィー(家の駄女神さま)が僕の名声値をあげるために意図的に起こした戦だから。こちらの方が、非があった。


 でも今回の戦は違う。




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