第6話 僕の異世界での新しい家族(3)
僕は何処かの阿保の部屋に入るなり。
《パチン!》
そう僕は阿保のプヨプヨした生尻を自分の掌で勢いよく叩き。
「シルフィー! 起きろ! 起きろ! 起きるんだ~!」
と、我が家の阿保! 駄女神……。
そう前王……。アイカさん達のお父さんの遺言なのか、命令なのかは、僕にもわからないけれど。
この僕を婿養子にするために狙いを定め召喚をしたエルフの巫女さま……。女神さまのシルフィーなのだが……。
この女神さま……。以前何処かで会った気がする……。
しかし僕には異世界に知り合いもいなし、エルフの精霊さまに知り合いもいないから。僕の気のせいだとして……。
まあ、コイツ! この女神も僕の嫁だから、生尻を叩いてもセクハラ行為にはならないので、シルフィーの魅惑的な生尻を叩くと、僕は何故か異世界なのにあるメイドJapanでは無く、メイドChinaのフライパンをフライ返しで、
《カンカン!》
と目覚まし時計の代わりに叩きながら。
「朝だ! 朝だ! シルフィー! 朝だー! 起きろ! 起きろー! シルフィー起きろー! 朝食の準備ができたから早く起きろ~~~! そしてネズミの見張りをしろ~~~! 僕達の朝食が無くなったらいけないから~~~! 早く起きろ~! シルフィー~!」
僕は自分の妻……。我が家の役立たずの女神さま……。
そう、この僕に《《異世界冒険譚》》らしく、チート能力、スキル……。魔法の武器に魔法の防具も与えずに、よい主夫になるためにとフライパンやお鍋にお玉、フライ返し他……。異世界のキッチン用品を与えた阿保を起きろ! 起きろ! と急かすのだ。
「もう、あなた~。健太さん~。煩い~。やかましいです~! 朕のこの大きな耳が痛い! 痛いです~!」