第58話 ママは狩りに、パパは川へと洗濯(2)
アイカは久し振りの狩りだからと歓喜すれば、神殿の外で子供たちに父親らしく、兄妹みんな仲良く……。甘えん坊のお兄ちゃんを立ててあげて、助けてあげてねと、ぼくが《《毛利元就公》》が長男の《《隆元公》》と次男の《《吉川元春公》 、三男の《《小早川隆景公》》……。
そして長女の《《宍戸五龍の御方》》へと告げた三本の矢の話を我が家の上の四人の王子と姫に四本の矢の話に変えて説明をしていたら。
「……陛下~、あのね~?」
アイカが珍しくぼくへと甘え声音で声をかけてくるから、ぼくは何だか嫌な予感や背筋に冷たい物を感じ、嫌悪感を募らせるから。
ぼくは何だか嫌だな……。ぼくは嫌な予感がするな、と思えば。
「──陛下~、わらわたち妃の衣服や子供たちの衣服を川で洗濯をしてきておねがいよ~」
アイカは胸の前で華奢な手でハートマークと「うっふん」と可愛く、ぼくにラブラブに微笑みつつ、ぼくにおじいさんは山へと《《芝刈り》》にでなはく、お婆さんの方の川へと《《洗濯》》にいってきて欲しいとぼくに無理難題を告げてくるから。
「えぇえええっ! ぼくが自分の手を使用して~、川で洗濯~! えぇえええっ! うそだろう~?」
ぼくはアイカへと顔色を変え、絶叫交じりで尋ねてみた。
しかしアイカはぼくの周りに子供たちがいようともお構いなしに。
「うぅん」と苦笑を浮かべつつ首を振り。
「川で洗濯するのは主夫業だから男の役目……。だから健太がするのは当たり前……。わらわだって今から妃の役目である狩りにいってくるのだから。健太もわらわたちや子供たちの主らしい振る舞いとして立派な主夫業を子供たちに見せてやるといい」




