第538話 困惑(3)
ヒビキはここまで総大将のジタンへと説明をすれば更に自分の顔を青ざめて。
「あ、あのクソガキに嵌められた……。アイカやシルフィー……租王や王都は全部奴の策によって囮として使用された……」
と考える人になりながら独り言を漏らすから。
「ど、どう言う事だ! ヒビキ殿!?」
僕と一緒のお飾り君主でお坊ちゃん……。その上、僕と一緒のスケベ、変態……。でも僕はいつもできるだけ自分の兵の損傷を避ける、頭を使用した策を使用するから。アイカとフェインには三国志で魏の覇王曹操が思案されたとされている攻城戦ようの投石器をまだ開発が終わっていない遠距離用の武器である大砲──。迫撃砲の代わりに使用した。
だから警備兵を数で上回る敵兵をこの見晴らしのよい平原……。
そう自軍が、数が上回る敵の将達は必ずや王都手前のこの見通しの利く平原を経緯して進軍すると睨んでいた。その上、この平原にアイカを配置させておけば、必ずジタンやヒビキは、この平原を決戦上に選んで数の暴力で、アイカやフェインを蹂躙しようと試みるはずだからと。
僕は考慮が足りないお坊ちゃんのジタンと、慎重で策士のヒビキをアイカ達を餌にと、北伐で僕が敵に苦戦をしていると見せかけて──【策士策に溺れる】で、魚釣りをした訳だよ。
だからそれに気がついたヒビキは自分の顔色を真っ青にしながら総大将のジタンの問いかけに対して。




