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第535話 両雄激突! (7)
「我が軍は突撃~~~! 相手の出鼻を挫くぞ~~! 狙うはぁあああっ! 敵の総大将~~~! ジタンと副将ヒビキの首だぁ、あああっ! 皆~~~! 我に続づけぇええええええっ!」
アイカを天空へと掲げていた青竜偃月刀を腰へと下ろすと。
「はい、やぁ~」
自分の愛鳥ミュイへと凛々しい声音での指示と、足の踵を使用して横腹を蹴り、総大将と参謀の二人の許へと猪突猛進しろと催促をする。
だからアイカの愛鳥の口から「くえぇ、ええええええっ!」と威勢のある声が上がり。主の下知通り、敵の総大将ジタンと副将のヒビキの二人……。
そう、いまだに自分達の陣営に起きた急な出来事……。そう、これだけ見晴らし、見通しもよい平原……。自軍の率いてきた軍の数で力押しさえすれば難なく落ちるだろう、王都と女神……。
そして皇帝が寵愛する美しい妃達を自分達の物に必ずできると確信してし出陣してきたはずなのに、二人が予想もしていなかった出来事に対処ができずに困惑しているところへと《《鋒矢の陣》》にて突撃を決行するのだった。
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