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第518話 王都へと進軍(1)
「さぁ~て、そろそろ行くか~? 異世界からきたらしい健太は、こちらの予定通りに戦下手の親父殿とオーク種族の酋長達の連合軍に足止めをくらい。短期決戦で王都へと反転できない状態になっているようだから~。大規模な南下作戦で王都の守備が手薄になっている今を我等は好機として~、王都を占拠~! 女王と丞相の姉妹を手に入れ~、この俺が皇帝になる~! 皆~、良いな~!」
僕のことを、お坊ちゃま扱いをする彼も。僕よりも人間の年齢にしたら少しだけ年上と言うだけの、彼もお坊ちゃまなのだが……。
まあ、異世界人の僕のことを侮り、蔑み、侮りたいのならば好きなだけ言えばいいけれど。
アイカ達のことを彼は《《蛮族》》だと嘲笑うけれど。人種やエルフ種、獣人、ゴブリン、人魚達から見れば。大型種のオーガも十分に《《蛮族》》だと思うのだが? 言いたい奴は好きなだけ言えばいいけれど。




