第55話 四人の子供達の様子(5)
「パパも晋作と同じで、物心がついた時には、近所の幼馴染にママたちがいたから、今でもそうだけれど、甘えて我儘ばかり言っているよ。先ほどもパパが我儘言って、サラママと夫婦喧嘩をしたし。昨日と一昨日はシルフィーママやプラウムママに『お前はバカか?』、『お前は阿保か?』と不満ばかり言っては幼子のように駄々をこねたけれど。それでもママたちは、『はい、はい、健太は昔からこうだから』と流してくれて、パパのことを人前では王さまとして立ててくれるだろう? だからパパも幼い頃からママたちに感謝しているし。ママたちはパパの夢も叶えてくれるから感謝もしている……。だから晋作たちのしらない、わからないところでさり気なく、ママたちに甘えながら、バブバブと素直にお礼を告げているよ。あっ、はははははは」
ぼくは落胆して肩を落とす晋作へと少し照れ恥かしいな、と思いながら、笑い誤魔化しつつ、自分は御妃さまたちへと幼い頃から、この歳になってもと言うか? 今後も甘え続けるよ、と告げれば。
「……そ、そうなんだ……。じゃ、父上! 俺はこのままでいんだねぇ!」と。
晋作は泣くのを辞めて顔を上げ──微笑みながら告げてきたから。
ぼくは「うん」と優しく微笑みながら頷き。
「……でも晋作……。自分のことを立ててくれる姉妹たちへの感謝の気持ちは忘れてはいけないよ……。偶には何かをプレゼントするとか、食事を誘うとか、おやつをあげるとかして御機嫌だけはとらないといけないよ……。わかったかい、晋作」と再度告げれば。
晋作は素直に「うん」と頷いてくれたけれど。
「……うわぁ~、なんか、お父上……」
「……本当にキモイですわ、お父さまは……。本当に残念なおひとですね……」




