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第504話 じゃ、こうしようか? (6)
「陛下、嫌なんてとんでもない」
「大変に名誉な話です。ねえ、兄さん」
「うん。大変に有難い話です」
「こちらこそ、陛下が嫌でなければ、姫様を僕と兄さんにもください。おねがいします……」
ボーンが僕へと畏まって正座──。自分の頭を深々と下げ娘を嫁にくださいと嘆願してくれば。
「陛下、お願いします……」
フォンジ卿の跡継ぎになる長兄のベイも僕へと土下座──礼を尽くしてくれた。
だから僕も自分が持つおむすびをフェイトへと預かってもらうと。
今日から僕の新しい義理の息子になる二人へと身体の向きを変え──。崩していた足を正座へと変え、僕も礼を尽くしてくれた二人へと、娘の父親らしく深々と頭を下げ。
「こちらこそ、まだ幼い娘ですが、二人のことを本当によろしくおねがいします」
僕は娘二人の永遠の幸せを願いつつ心から嘆願をしたのだった。
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